SK hynixは、超ハイエンドのスマートフォンやPCに使用されるであろう24GB LPDDR5Xメモリスタックの量産を開始したと発表した。同社のLPDDR5X-8500デバイスは、超高性能と高密度を兼ね備えており、十分なメモリ容量と高速システムを実現する。SK hynixは、このようなモジュールは、スマートフォン、PC、さらにはサーバー以外にも使用できるとしている。
SK hynixの24GB LPDDR5Xパッケージは、8,500MT/秒のデータ転送速度と広い64ビット・インターフェイスを特徴としており、1.01~1.12Vの超低電圧範囲で68GB/秒のピーク帯域幅を提供する。一般的なPCから見ると、これはデュアルチャネルDDR5-4800メモリ・サブシステム(76.8GB/秒)が提供する帯域幅に匹敵するが、消費電力はかなり低く、フットプリントは桁違いに小さくなる。
SK hynixはLPDDR5Xデバイスがスマートフォン以外にも使用されることを想定しており、PC用途も考えている。Appleは、LPDDRをデスクトップとラップトップにも使用しているのは広く知られていると思う。しかし、AMDとIntelのPC向けSoCがLPDDR5Xをサポートするようになった今、他の主要ノートPCメーカーがLPDDR5X全般、特にSK hynixの24GBパッケージを採用することを期待している。
一方、64 ビットの LPDDR5X-8500 デバイスは、性能、容量、および非常にコンパクトなフォームファクターを兼ね備えており、自動車業界にとって特に魅力的だ。最新のインフォテインメント・システムが高いメモリ帯域幅を必要とすることを考えると、このようなメモリ・デバイスはかなり有益だろう。SK hynixは、これらのメモリ・スタックはサーバーやハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)アプリケーションにも使用できると述べている。
SK hynixのバイスプレジデント兼DRAMマーケティング責任者であるMyoungsoo Park氏は、次のように述べている。「より広範なIT業界の進歩に伴い、当社のLPDDR製品は、PC、サーバー、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、自動車などのアプリケーションをサポートできるようになるでしょう」。SK hynixの副社長兼DRAMマーケティング責任者であるMyoungsoo Park氏は、次のように述べている「SK Hynixは、顧客のニーズを満たす最高性能の製品を提供することで、プレミアムメモリー市場における当社のリーダーシップを確固たるものにしていきます」。
SK hynixの発表で興味深いのは、同社が発表のかなり前からこの24GB LPDDR5Xモジュールの供給を開始していたことだ。実は、このデバイスは2023年8月10日に発売されたOppoのスマートフォン「Oneplus Ace 2 Pro」ですでに使用されている。
今後数ヶ月のうちに、QualcommのSnapdragon 8 Gen 2ベースのハイエンド端末に24GB LRDDR5Xを搭載した端末を展開する企業がこれに続くと予想される。
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