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アメリカを初めとした西側諸国による中国への技術的規制が強化される中、中国の各省庁は、今後数年間で計算能力を大幅に拡大する計画を発表し、2025年までに300エクサフロップスを達成する事を目指しているという。これは、今後2年間でスーパーコンピューティング能力をほぼ倍増させることを意味し、アメリカとしては潜在的な脅威であり、確実に阻止したい、あるいは可能であれば少なくとも減速させたい目標だろう。

中国のこの動きは、アメリカのスーパーコンピューティング・パワーと同等を維持することを目的としている。この長期にわたる対立は、AIアプリケーション用の大規模言語モデル(LLM)をトレーニングするシステムの構築に関して、より激化している。CNBCによると、6つの政府省庁が中国の300エクサフロップの目標を発表し、先進的なコンピューティング・ハードウェアの獲得を阻止することを目的とした米国の広範な制裁にもかかわらず、中国がコンピューティングの覇権を求めて一歩も引かないことを明らかにした。同国の各省庁は、このレベルのコンピューティング・パワーを手に入れたいという願望は、教育や金融における目標の根幹をなすものだと述べている。

2023年の現代世界の他の地域と同様、アナリストによれば、中国の計画は既存の産業全体にAIを統合することで経済を活性化させることを目的としている。あるアナリストがCNBCに語ったところによると、中国が計算能力に1元投資するごとに、経済成長で3~4元が戻ってくることが分かっており、その計算も正しいという。このため、AIへの意欲を高めることが将来の経済成長計画における重要な柱となり、世界最大の経済大国になるための戦いの新たな前線となっている。現在は米国に次ぐ第2位である。

中国がコンピューティングの覇権を握るために直面している最大の障害は、西側諸国による制裁である。この禁止措置は米国のパートナー企業にも適用され、TSMCも状況によってはその対象に含まれる。例えば、TSMCは最近、禁止令に従うために中国製GPUの生産停止を余儀なくされた。世界最先端のチップ製造機を製造するオランダのASML社も最近、中国への輸出を禁止された

TSMCは世界最先端の半導体を製造しており、すぐ隣にあり、中国は台湾を自国の領土と言ってはばからない。だがアナリストは、中国が台湾侵攻を開始した場合、銃口を突きつけてチップを生産させない限り、このファウンドリーは中国にとって役に立たないだろうと述べている。また、本土軍が島を占領した際に同社の施設が破壊される場合も有り得るかも知れない。

いずれにせよ、TSMCへの攻撃は世界経済に壊滅的な打撃を与えるだろう。特に、AppleやNVIDIAなど、先端設計でTSMCに依存している米国企業はなおさらだ。TSMCは、中国によるこの動きを見越して、先端ノードの一部を米国に移し始めているが、これらの工場が完全に稼働するようになるまでには何年もかかるだろう。


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