Microsoftは、Windows 11でAndroidアプリが使えるようになるエミュレーター「Android用Windowsサブシステム(WSA)」を、この秋にリリースした。このWSAは、Android 12をベースにした安定した物だったが、最新のOSを使いたいユーザーの声に応える形で、予告通りMicrosoftは独自のAndroid 13アップデートをベータチャネル向けに一足先にリリースし、テストを開始している。
Microsoftは、ブログなどで告知することなく、サブシステム用のベータチャンネルAndroid 13アップデートを静かにリリースしている。GitHubリポジトリには、一般的なAndroid 13へのアップグレード以外に、以下の変更点が記載されている。
- Android用WindowsサブシステムがAndroid 13にアップデートされました。
- 自動化のためにWSAをシャットダウンするコマンドを追加しました:wsaclient.exe /shutdown
- ブートパフォーマンスの改善(50%、P10の場合)
- マウスクリック入力の改善
- クリップボードの安定性の改善
- アプリケーションのサイズ変更に関する改善
- Android 13のIntel bridgeテクノロジーへのアップグレード
- Windowsでメディアファイルを開く際の信頼性の向上
- アプリのショートカットをサポートするアプリケーションのJumplistエントリ
ただし、この新しいリリースで、Amazon Appstoreのアプリライブラリで魅力的なアプリがないという問題は払しょくはされていないので、実用上はそれほど変更はないだろう。新しいベータ版へのアクセスも少し複雑になっており、Windows InsiderはMicrosoftアカウントを使用して、Windows Insiderとはまた別のWSAプレビュープログラムにサインアップした後、Amazon Appstore(Microsoftストア経由で配布)が更新されるまで最大1週間待たなければならない。
Microsoftは、Android 13ベースのWSAがいつ安定版チャンネルのWindows 11に導入されるのか、まだ明言していない。ベータテストはまだ始まったばかりなので、少なくとも数週間後に広く展開されるものと思われる。
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