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NASAの新たな観測結果が今年のエルニーニョと過去の劇的なエルニーニョとの違いを明らかにする

NASAとESA(欧州宇宙機関)が共同で開発したSentinel-6 Michael Freilich衛星のデータによると、今年のエルニーニョ現象は、過去30年間で2回見られた極端なエルニーニョ現象(1997年から1998年と2015年から2016年)と比較しても、更に大きな海面上昇が見られると言うことだ。今のところ劇的な現象の兆候は見られないが、科学者らは今後の状況を注視している。

過去30年間で2回の極端なエルニーニョ現象があり、それぞれが全球的な気温、海温、大気中の風と降水パターン、海面高度に変化をもたらした。1997年から1998年と2015年から2016年の2回のイベントでは、中央太平洋と東太平洋の広い地域で海面が通常よりも18センチメートル以上高かった。今年の海面は、これらのイベントと比較して平均よりも5〜8センチメートル高く、範囲も狭い。過去のエルニーニョはいずれも11月下旬から12月上旬に強さのピークに達したため、今年はまだ強まる可能性がある。

カリフォルニア州パサデナにあるNASAジェット推進研究所(JPL)の職員は、水曜日に発表された声明の中で、「今年のエルニーニョはまだ発展途上であるが、研究者たちは、それがどのように形成されるかを知る手がかりとして、最近の過去に注目している」と書いている。

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NASAの新しいGIF画像は、2023年のエルニーニョの始まりを1997年10月と2015年10月のエルニーニョと比較している。NASAによると、これらの年は極端な現象であった。NASAによれば、「どちらも、世界の気温と海水温、大気中の風と降雨のパターン、そして海水面の変化を引き起こした」。

GIF画像の色の表現は、赤と白は平均より高い海面高度、青と紫は平均より低い海面高度を示している。

表面水温の上昇は、東から西に吹く表面風を弱める。アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、この2つの現象は太平洋の東部と中部で降水量の増加をもたらし、同時にインドネシアで降水量の減少を引き起こす。太平洋上の大気活動はまた、ジェット気流をシフトさせる。このため、米国南部では雨が多く寒く、北部では乾燥して暖かくなる。

JPLのJosh Willisは声明の中で、「エルニーニョは毎回少しずつ違います。今回のエルニーニョは、大きな現象に比べれば控えめなものに思える」と述べている。


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