米国とその同盟国によって輸出規制がますます厳しくなる中、中国のチップメーカーは日本の半導体メーカーとネットワークを広げるためにグループツアーに参加しているようだ。
Financial Times紙の報道によると、このツアーは日本のチップ企業やSEMICON JAPANやネプコン・ジャパンなどの半導体見本市にアクセスできる物だという。天風証券が支援するコンサルティング会社Chip Think Tankは、1月に日本の半導体装置・材料業界を視察する8日間のツアーを企画している。この旅行には見本市の入場券と日本のチップ業界10社以上の訪問が含まれている。
このようなネットワーキング・ツアーは、中国の半導体技術の進歩を抑制することを目的としたワシントンの輸出規制強化に対処する方法を中国のチップメーカーが模索する中で人気を博しているようだ。中国のチップメーカーは、米国からの規制を受けている中、なんとか重要な機器を確保するために、日本の材料やツールのサプライヤーとの既存の関係を深めたり、新たな企業を発掘したりしたいと考えているようだ。
こうしたツアーは既に実際に2023年12月にも開催されており、半導体試験装置メーカーアドバンテストやシリコンウェーハのダイシングと研削の著名なサプライヤーであるディスコへの訪問も含まれていたという。
ツアーの中には日本のチップ専門家がツアーガイドとして参加し、部品サプライヤーや日本のチップ専門家との交流も実現している物もあったとのことだ。
ただし、こうした交流には日本製品の導入という意図とは別に、中国企業が日本の先端技術のリバースエンジニアリングを目的としている側面も懸念されている。
「当社の競合他社である中国のチップ製造歯車メーカーは、当社の製品をリバースエンジニアリングして輸出規制に対抗したいと考え、当社のサプライヤーネットワークに接近している」と、ある日本の機器会社のシニアマネージャーはFT紙に対して述べている。
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