2022年におけるグローバルSSD出荷量は、前年比で10.7%の減少を見せた。この減少は、特に小規模サプライヤーに大きな影響を与え、総出荷量は1億1400万ユニットに留まった。2021年に生産を妨げていたマスターコントロールICの供給問題が解決されたにもかかわらず、このような結果となったのだ。
市場調査会社TrendForceによると、上位5つのSSDブランドは、高性能・大容量SSDの価格低下に伴い、市場シェアを53%から59%に拡大した。レポートでは、市場の減少の具体的な理由については明示されていないが、PCおよびコンピュータハードウェア市場の縮小に伴い、SSDへの需要が弱まったことは明らかだ。
だが2022年の第3四半期末には、NANDフラッシュサプライヤーによる積極的な生産削減が行われ、セクター全体の価格上昇につながり、市場センチメントが「急速に好転した」とのことだ。
上位3つのSSDブランドは、Kingston、ADATA、Lexarであり、特にKingstonはグローバル市場で28%のシェアを占めている。他の2社はそれぞれ9%と8%のシェアを有している。Kimtigo、Netac、Colorful、PNY、Teclast、Gigabyte、Transcendがトップ10に名を連ね、残りのブランドが市場シェアの24%を占めている。
2023年に関しては、大手メーカーが引き続き市場を支配する可能性が高いものの、グローバル経済の低迷により市場全体が停滞する可能性がある。しかし、年初からの統計については言及されておらず、市場が2022年の低迷から回復したのか、あるいはパンデミック前のレベルに戻るのに苦戦しているのかは不明だ。
過去数年間、SSDの価格は徐々に低下しており、消費者は古い機械式HDDからのアップグレードや、新しい高容量SSDの追加が容易になっている。しかし、サプライヤーがNANDフラッシュの生産を削減したことで、ここ最近では価格が安定し始め、年明けからは値上がりの噂も出ている。そのため、新しいSSDを購入を考えている人は、ブラックフライデーからサイバーマンデーのセール期間中に購入することが推奨される。
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