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Netflixは、動画ストリーミング市場において、一時は独占状態だったこともあったが、AmazonDisneyApple、その他の競合他社がこの分野に参入するに連れ、徐々に奪われたシェアによって、ビジネスプランの見直しを余儀なくされている。Bloombergの報道によると、同社はラテンアメリカ市場でのアカウント共有を取り締まる方法を引き続き実験しているとのことだ。

アカウントの使い回しが多いラテンアメリカ圏で実験を実施中

一定期間別宅での利用は可能

以前より、Netflixは、南米の一部地域(ペルー、チリ、コスタリカにて、アカウント共有を制限する実験を行っていた

今回、新たにアルゼンチン、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ドミニカ共和国のユーザーに対し、本籍地以外で2週間以上アカウントを使用する場合、追加料金を支払うよう求める予定とのことだ。これは、長期的なアカウントの共有を抑止する一方で、長期休暇で帰省した際に利用する可能性も考慮しているようだ。

これらの地域では、すべてのデバイスでNetflixにアクセスできる「本宅」を設定することになる。もし別宅でNetflixアカウントを使用したい場合、Netflixはアルゼンチンでは約1.70ドル、その他の国では2.99ドル相当の支払いを求めている。プランによっては、ベーシックプランで1つ、スタンダードプランで2つ、プレミアムで3つ、さらに追加の家を追加できる。Bloombergによると、スマートフォン、タブレット、ラップトップのユーザーには影響しないとのことだが、Netflixはどのように世帯を構成するものを決定するのだろうか。これについてはまだ不透明なままだ。

世帯とは何か?

Netflixは3月に、チリ、ペルー、コスタリカを中心にこのテストを開始した。このテストでは、Netflixはユーザーが既存のアカウントに約2〜3米ドル相当で「サブアカウント」を追加することを許可した。しかし、Rest of Worldが5月に行った報告では、この施策がNetflixの世帯の定義について、混乱を招くいていることを指摘した。

例えば、モバイルデバイスが影響を受けない場合、Netflixはデバイスがキャリアに直接接続されているか、WiFiの使用も含めて判断しているのだろうか?誰かがラップトップを2つの家の間を行ったり来たりしている場合、それは2つの世帯なのだろうか?モバイルデバイスを使用していることが自動パスである場合、Netflixはどのようにモバイルデバイスを使用していると判断するのだろうか?

調査では1億世帯がアカウントを使い回している

ただしこれはNetflixにとっては金のなる木だろう。Bloombergの報告では、1億世帯以上が他人が支払ったアカウントを使っていると指摘し、成長の鈍化や2022年第1四半期に約10年ぶりの顧客減が報告された理由として、アカウントの使い回しを指摘している。その結果、同社の株価は今年に入り70%近く下落した。同社によると、アカウント共有は特にラテンアメリカ圏で多く、そのため、まずこの地域でこうした取り組みをテストしているという。

同社は、パスワードの共有者に少なくとも数ドルを支払ってもらいつつも、同時に会員を引き留めることもしなければならず、バランスを取ろうとしている。また、アカウント移行ツールにより、ユーザープロファイル(レコメンド、視聴履歴、マイリスト)をサブアカウントや新規アカウントに移行することができ、移行を容易にすることが期待されている。

このモデルを受け入れるユーザーもいれば、高いお金を払うくらいならサービスをやめるというユーザーもいるはずだ。もう1つの可能性として、Netflixは広告付きのストリーミング配信を模索しており、最近その広告を実現するためにMicrosoftと提携した。今のところ、Netflixはパスワード共有の制限を他の地域にも適用する具体的な計画を発表していないが、今後ラテンアメリカでの実験の推移によっては、他の地域にもこの取り組みは波及していくことだろう。

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