Netflixが新たな会員獲得のためのテコ入れ策として、現在計画している安価な「広告付きプラン」だが、Bloombergの報道によると、料金は月額7ドルから9ドルになる可能性があるとのことだ。
Bloombergが関係筋の話として新たに報じたところによると、Netflixは新しい広告付きプランの料金を7ドルから9ドルの間で設定することを検討しているという。現在、Netflixの最も安いプランは、1つのデバイスで480pのコンテンツのみを提供するもので、月額9.99ドル(日本では990円)となっている。
このプランは、Netflixのプラン料金が手ごろでないと感じ、月額料金を安くするために多少の広告を見ることをいとわない消費者をターゲットにしている。同社は現在、1時間あたり4分の広告枠を販売したいと考えている。これは、競合プラットフォームや通常のテレビと比較してもまだ少ない。また、番組の前と途中に広告を表示する予定だが、番組の後には表示しない。
もちろん、この安価なプランにはデメリットもある。ユーザーは、オフラインで見るためにコンテンツをダウンロードすることができないし(広告を表示するためにはオンラインでなければならないため)、また、このプランですべてのライセンスコンテンツが利用できるわけではないのだ。それでも、Netflixのオリジナル映画やシリーズのフルカタログにアクセスすることができる。
また、Netflixが広告付きプランの加入者に480p以上の解像度のビデオを視聴させるかどうかは不明である。現在、HDストリーミングを利用できるプランは月額15.49ドル、4Kストリーミングを利用できる最も高価なプランは月額19.99ドルである。もし、480pに留まるのならば、広告の煩わしさを考えれば最大でも2ドルの差額というのはあまり魅力的には写らないのではないだろうか。
ただし、子供向け番組などの一部コンテンツでは広告が表示されない可能性も報道されており、用途によっては良い選択肢になるかも知れない。
Netflixは、加入者数の減少について、アカウントを友人や家族と使い回すユーザーが原因であるとしている。同社によると、1億人以上が加入料を払わずにNetflixを利用しているという。同社はラテンアメリカで、Netflixのパスワードを他人と共有したユーザーに課金する機能を実験的にテストしている。
新しい広告付きプランの導入に関しては、Netflix以外も取り組みを始めている。今月初め、Disney+は米国での加入料を値上げすると発表し、月額7.99ドルから10.99ドルへと、37.5%の値上げとなる。また、消費者は、映画や番組を見る際に広告を見ることに同意する限り、月額7.99ドルでプランを継続することが可能になった。
Netflixの広告付きプランが消費者にいつ提供されるかはまだ不明だが、噂によると、新プランは今年後半に利用可能になるようだ。
Netflixの最も人気のあるプランである「スタンダード」プランは、広告なしの体験で月額15.49ドルである。新しい広告付きプランの導入により、顧客はより少ない支払いで同じ特典を受けられるようになる。
コメントを残す