MSI、読み込み14.6GB/秒、書き込み12.7GB/秒のPCIe 5.0 SSD「Spatium M580 Frozr」を発表

masapoco
投稿日 2024年3月30日 9:01
gen5 ssd 20240326 1

MSIは巨大なヒートシンククーラーが目を惹くPCIe 5.0 SSD「SPATIUM M580 Frozr」を発表した。MSIはその最新の技術と冷却ソリューションにより、ストレージメディアの速度と信頼性の新たな基準を打ち立てることを目指している。

MSIによれば、SPATIUM M580のシーケンシャルリードは最大14.6GB/秒、シーケンシャルライトは最大12.7GB/秒に達し、最近発表されたCrucial T705のシーケンシャルリード14.5GB/秒を上回る。この記録的な速度は、PHISON E26 PCIe Gen 5コントローラー、232層3D NANDフラッシュモジュール、DRAMキャッシュバッファ、SLCキャッシュによるもので、更に高速性と低レイテンシを維持することができるとのことだ。MSIは、この最新作が現在のPCIe Gen 4ドライブより2倍高速であると主張している。

同社によれば、これは前身のPCIe 5.0 SSDであるSPATIUM M570 PROよりも約2.2GB/秒、900MB/秒高速とのことだ。

そしてこのドライブの最大の特徴は、3本のヒートパイプと冷却面積を最大化するアルミニウム製フィンを備えた巨大なタワー型ヒートシンクだろう。MSIによると、このヒートシンクは動作温度を最大20度下げることができ、”高負荷下での極限のパフォーマンスと最大ストレージ・スループット”を実現するという。これは、MSIがSPATIUM M570 PROで使用しているものと同じラジエーターだ。

ヒートシンクはプレインストールされていますが、ユーザーはヒートシンクを取り外し、独自の冷却ソリューションを選択することも出来る。これは、マザーボード、CPUクーラー、GPU、その他のPCIeデバイスが、巨大なラジエーターを搭載したSSDを搭載するのに十分なスペースを残していない場合に必要となる。

MSI SPATIUM M580は、1TB、2TB、4TBの構成で提供される(各バリエーションには5年間の限定保証が付く)。価格や発売日は不明だが、2TBのSPATIUM M570は現在43,000円で販売されている。超高速PCIe 5.0ドライブは決して安くはないため、M580も高価になることが予想される。


Sources



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • Babylon 7
    次の記事

    Microsoft、Webゲーム用のグローバルイルミネーションサポートを追加したBabylon.js 7.0を公開

    2024年3月30日 9:43
  • 前の記事

    AppleのM3 MaxチップからのUltraFusionインターコネクト削除は新たな巨大チップ登場の前兆か?

    2024年3月30日 7:16
    Apple M3 chip series architecture 231030

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • InnoGritt SSD Controller 1

    中国製RISC-V PCIe 5.0 SSDコントローラがファンレスで最大14.2GB/秒を実現

  • pi number

    円周率計算の世界記録が更新、小数点以下105兆桁までが求められる

  • NVMe M.2 SSD

    NANDの減産がSSDの価格上昇に繋がり、2023年第4四半期のメーカーの収益が25%増加

  • crucial t705

    Crucial、読み取り14.5GB/秒の爆速PCIe 5.0 SSD「T705」を発表

  • Micron 232L NAND wafer black 678x452

    Samsung、一気に記録密度を高めた280層QLC NANDによって8TB以上のM.2 SSDを発売する可能性

今読まれている記事