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AMDの新型Ryzen 7000X3Dシリーズが高クロック動作を実現できた理由やWindows 11における最適化について

CES 2023で公開されたAMDの新チップ「Ryzen 7000X3D」について、Microsoft と AMDは、Windows 11において、これらCPUへの最適化を進めているようだ。

AMDは昨年、8コアの5800X3Dで3D V-cacheをデビューさせたが、今回は8コアの枠を超えて12コアと16コアのオプションを用意している。興味深いのは、8コアと12/16コアでは、コアのレイアウトが大きく異なっていることだ。AMDは、12/16コアのCPUでCore Complex Die(CCD)アプローチを採用しており、各CCDが最大8コアを搭載している。したがって、12コアの場合は、各CCDに6つのコアがあり、16コアの場合は、各CCDに8つのコアがあるのだ。

通常のRyzenプロセッサのCCDでは、性能が重複しているが、新しいRyzen 7000X3D CPUでは、2つのCCDがそれぞれ仕様が異なる。片方のCCDには、AMDは64MBの3D V-cacheを搭載しており、もう1つのCCDには搭載せず、こちらは高クロックで動作させる仕様になっているのだ。このアプローチにより、7000X3Dチップは、ゲームなどでキャッシュを多く使うケースと、高クロックでの動作の両方が可能になったことを、AMDのScott Stankard氏がPC Worldのインタビューで語っている。これがまた、8コアのRyzen 7800X3Dのクロック周波数が低い理由でもあるだろう。ただ、そうなると、高クロックで動作させられるのは一部のコアだけと言うことにもなる。

AMDは、両CCDにVキャッシュを搭載しても、それほど良い結果は得られず、主にコストアップにつながったためと説明している。

しかし、これを実現するために、AMDはMicrosoftやゲーム開発者と協力する必要があったという。3D V-Cacheを搭載するCCDは1つだけなので、特定のワークロードが目的のCCDに送られて処理されるようなタスクスケジューリングがポイントになる必要があるのだ。

「私はかつてこれを魔法と呼びましたが、魔法ではなく、エンジニアリングチームやMicrosoft、ゲーム開発者とともに、適切なタイミングでどのCCDを使うべきかを知るために行ってきた、正しいハードワークなのです。」と、Stankard氏は述べている。

AMDはWindows 11について明確に言及していないが、これらの最適化がWindows 11および将来のバージョンに適用されることはほぼ確実だろう。Windows 10も同様に、これらの最適化を受ける可能性がある。

新しいスケジューラの更新は、Windows 11 22H2上でAMD Ryzen CPUを悩ませていると思われるCCD関連のパフォーマンス問題を軽減するのにも役立つだろう。


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