気候変動に伴う異常な熱波の影響で、世界中が大きな影響を受けているが、地球規模で起きるこの影響は地上のみならず、海にも大きな影響を与えている。
フロリダ沖の海は特に大きな打撃を受けており、マイアミの南40マイルにあるマナティー湾のセンサーブイは華氏101.1度(摂氏38.4度)という驚くべき数値を記録した。この測定値は異常値またはセンサーエラーの可能性があると考えられていたが、周囲のブイも同様の高温を記録していることから、その可能性は否定されている。
この温度が新記録を樹立するかどうかは不明だが、Washington Post紙が指摘するように、その可能性は十分にある。
通常はこの地域に涼しい海風をもたらす貿易風を静めている事もあり、この異常な海水温の上昇に繋がったのではないかと専門家は考えている。NBCによれば、気温が摂氏32度を超え、浅瀬に強い日差しが当たっていることも水温が高く検出された一因だという。
夜間も摂氏26度以上が続いており、海水温も高いままである事も原因となっているようだ。
これはフロリダ沖だけの現象ではない。これは世界的な現象であり、地中海では今週月曜日に平均海水温が摂氏28度という異常な状態が記録され、北大西洋でも桁外れの海面水温が観測されている。
NPOは、フロリダ沖の熱い浴槽のような水温が、すでにサンゴ礁にダメージを与えているのではないかと懸念している。キーラーゴを拠点とするサンゴ再生財団は先週の声明で、歴史的な熱波が “サンゴの死滅”を誘発する恐れがあるとして、「深刻かつ緊急の危機」を警告した。
「私たちが発見したのは、100パーセントのサンゴの死滅という想像を絶するものでした」と、同団体の回復プログラム・マネージャーであるPhanor Montoya-Mayaは声明の中で述べている。
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