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Steam Deck APUの詳細なダイ解析で謎の未使用領域が存在する事が判明

ハードウェア写真家のFritzchens Fritz氏が、YouTuberのHigh Yield氏と共同で、Valveの携帯ゲーム機「Steam Deck」のLCD版に搭載されている7nmのVan Gogh APUを詳しく紹介している。

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(Credit: Fritzchens Fritz)

AMDのカスタムAPUは、4コア/8スレッドのZen 2チップ、8つのコンピュートユニットを持つRDNA 2ベースのGPU、128ビットのLPDDR5メモリーインターフェースで構成されている。分析によると、CPUのダイサイズは全体のわずか12.4%で、GPUはシリコン面積のわずか10.9%を占めている事が分かった。

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(Credit: High Yield/YouTube)

つまり、CPUとGPUを合わせても、チップの4分の1以下だ。では残りのシリコンは何に使われているのだろうか?

High Yieldが指摘しているように、I/O、レンダーバックエンド、キャッシュ、コントローラーといったものが他の領域を占めている。High Yieldによると、謎の領域はチップ全体の約13.7パーセントを占めるという。

High Yieldは、Van GoghはMagic Leap 2 ARヘッドセットにも使われていると考えている。そのデバイスは、最大周波数2.4GHzの14コアコンピュータビジョン処理エンジンを搭載している。彼は、この謎の領域が前述のMagic Leapの14コア処理エンジンであると推測している。

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(Credit: Fritzchens Fritz)

理論的には、コンピュータ・ビジョン処理エンジンがSteam Deckで物理的に無効化されていなければ(例えばレーザーでトレースを切断するなど)、ファームウェアやBIOSの改造で有効にすることが可能かもしれない。High Yieldは、それがMagic Leapのハードウェアとソフトウェア専用に設計されているため、役に立つかどうかさえわからないと認めているが、もしそうなら、コンソールをポータブルAIアクセラレータとして使うことができるだろう。

Valveの新しいOLED Steam Deckは、LCDモデルのAPUよりも約20%小さいAPUを使用している。High Yieldは、この新しいチップは、コンピューター・ビジョン処理コアを削除するために再設計されたと考えているが、これを確認するためのさらなる分析が待たれる。

画像一式はFritz氏のFlickrページで見ることができる。また、より詳細な技術分析についてははHigh YieldのYouTubeチャンネルをご覧頂きたい。


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