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中国は、8月16日(火)に史上初の量子通信衛星(Quantum Experiments at Space Scale、QUESS)を打ち上げ、ハッキング不可能な「超高度の安全性」を備えた通信システムの開発に貢献することを目指している。

中国国営の新華社通信によると、中国の量子宇宙実験衛星(QUESS)は、ゴビ砂漠にある九泉衛星発射場から長征2Dロケットの上に取り付けられ、日本時間の8月16日午前2時40分に打ち上げられたとのことである。

新華社通信は、「QUESSは、2年間のミッションにおいて、宇宙から地上へ解読不可能な鍵を送信することにより、”ハッキング防止 “の量子通信を確立し、量子物理学における最も奇妙な現象、量子もつれに対する洞察を提供することを目的としている」と報じている。

「量子もつれ」は、粒子同士が密接に、そして不思議なほど結びついており、たとえ何十億マイルもの空間が離れていても、ある粒子が変化すると他の粒子に何らかの影響を与える。

QUESSは、もつれた光子を用いて地上局にメッセージを送ると新華社通信は報じている。このようなシステムは、理論的にはハッキングが不可能である。さらに、盗聴の試みは、光子の状態の変化を誘発することで検知される。

多くの国が量子通信の実現に取り組んでいるが、この技術開発に特化した衛星を打ち上げたのは中国が初めてである。

新華社通信によると、QUESS衛星(600キログラム)は高度500キロメートルで地球を一周し、90分ごとに1周するよう設計されているという。

QUESSはまた、通信社によると、衛星からチベットの地上局に粒子の状態に関する正確な情報を送信する「量子テレポーテーション」をテストする予定である。

衛星の愛称は、紀元前5世紀に画期的な光学実験を行った中国の科学者にちなんで「墨子」と名付けられている。

新華社通信によると、QUESSプロジェクトの主任科学者である潘建偉氏は、「NASAの木星探査機ガリレオや宇宙望遠鏡ケプラーのように、我々は最初の量子衛星に有名な学者の名前を使いました。私たちは、このことが中国文化に対する信頼を高め、促進することを望んでいます。」」と述べている。

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