AMDは、8月29日(太平洋標準時)、日本時間では8月30日にRyzen 7000 “Zen 4”CPU、AM5プラットフォーム、DDR5 EXPOメモリの発表会を開催することを発表した。このイベントはライブストリーミングで行われ、AMDのCEOであるDr. Lisa Su、CTOのMark Papermaster氏、その他の幹部によるプレゼンテーションが予定されている。
Ryzen 7000プロセッサは、TSMCの5nmプロセスを採用した初のPC用チップであり、5GHzを超えるブーストを実現した初のAMDデスクトップ用チップとなる。また、AM5マザーボード・プラットフォームは、AMDが初めてDDR5とPCIe 5.0をサポートするものだ。
AMDはComputex 2022において、デスクトップCPU「Ryzen 7000 」(コードネーム:”Raphael”)を正式に発表した。発表の際には、概要の発表のみで、技術的な詳細は明らかにされなかったが、Zen 4ではシングルスレッド性能が15%以上向上し、最大ブーストクロックが5GHzを超えることを明らかにしていた。
しかし、この発表での数値は控えめな物で、その後の噂では、Zen 4ではZen 3に比べてシングルスレッド性能が20~30%、マルチスレッド性能が30~45%向上するのではないかと見られており、正式な発表が待ち望まれていた。それがいよいよ明らかになるわけだ。
以前の噂では、発売は9月15日を目指していると言われていたが、最も新しい情報では、9月27日に、IntelのRaptor Lake発表にぶつけて発売になるのではないかとのことだ。PCを新調しようとしている人は可能ならば少し待った方がいいかもしれない。
現在の市場は、円安による値上がりを考慮しなければユーザーの懐にとっては誠に好ましい状況になってきていると言えるだろう。RAMの価格は下がっていると言われており、グラフィックカードも値下がりが続けている。NVIDIAは多くの在庫を裁くために、値下げやキャンペーンを行っていると言われている。
なお、日本時間の2022年8月30日(火)9時に開催される発表イベント「together we advance_PCs」は、以下のAMD公式YouTubeチャンネルでライブ配信される予定だ。
AMD – YouTube
https://www.youtube.com/c/AMD
AMD Ryzen 7000「Raphael」デスクトップCPUの“事前情報による”スペック表
アーキテクチャ | 製造プロセス | コア数/スレッド数 | クロック周波数 | キャッシュ容量 | TDP | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AMD Ryzen 9 7950X | Zen 4 | 5nm | 16/32 | ~5.5 GHz | 80 MB (64+16) | 105-170W | ~$700 US |
AMD Ryzen 9 7900X | Zen 4 | 5nm | 12/24 | ~5.4 GHz | 76 MB (64+12) | 105-170W | ~$600 US |
AMD Ryzen 7 7800X | Zen 4 | 5nm | 8/16 | ~5.3 GHz | 40 MB (32+8) | 65-125W | ~$400 US |
AMD Ryzen 7 7700X | Zen 4 | 5nm | 8/16 | ~5.3 GHz | 40 MB (32+8) | 65-125W | ~$300 US |
AMD Ryzen 5 7600X | Zen 4 | 5nm | 6/12 | ~5.2 GHz | 38 MB (32+6) | 65-125W | ~$200 US |
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