Sonyは、サプライチェーンの改善によりPlayStation 5の売上が押し上げられると述べていたが、今回同社が発表した2022年度第4四半期の決算では、販売台数が630万台を超え、前年同期の販売台数200万台から3倍以上増加し、その潜在的な需要の高さが明らかになった。これにより、2022年度の累計販売台数は1,910万台となり、同社が予想した1,800万台を大幅に上回った。同社は、2020年後半にゲーム機を発売して以来、PS5を3840万台販売している。
ただし、ソフト面では、それほど良いニュースはない。ゲーム売上は前年の7,050万本から6800万本に減少し、会計年度でも減少した(2021年度の3億320万本に対して2億6,420万本)。PlayStation Networkの利用者は前四半期の1億1200万人から1億800万人に減少したが、PS Plusの加入者はごくわずかに増加した。
その結果、ゲーミング&ネットワークサービス部門の売上高は、前年の6,650億円から1兆7,300億円へと大幅に増加した。しかし、営業利益は、米ドルと日本円の為替差により減少した。
加えてSonyは、スマートフォンやその他のカメラ製品に搭載されるイメージセンサーチップを販売しているが、イメージセンサー事業の利益は、前年度比36%増の2,122億円となった。
しかし、中国のスマートフォンメーカーを中心に同社のイメージセンサーの需要が低迷しているとして、当部門の営業利益は今年度5.7%減少する見込みだという。
一方、BeyoncéからAdeleまでのアーティストが所属する音楽事業は、利益が前年度比24.7%増の2,631億円となった。音楽はSonyにとって最大の利益事業である。
年間では、Sonyは前年の2兆7,000億円(199億ドル)から3兆9,000億円(290億ドル)の売上高を達成した。
Sonyは、ゲーム事業の今後の業績について強気の見方を崩しておらず、アクセサリーを含むハードウェアの売上が増加すると見ているが、市場に投入されたばかりのバーチャルリアリティヘッドセット「PlayStation VR2」については、具体的な数字は共有されなかった
Source
- Sony: 決算短信・業績説明会資料
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