Samsung Displayは、世界初の指紋と心拍数センサーを内蔵した有機ELディスプレイ(OLED)となる、「センサーOLED」を発表した。この技術はスマートフォンや他のデバイスをよりシンプルにする可能性があり、将来的にはフラグシップスマートフォンに搭載されることが期待される。
ほとんどのセンサーデバイスは、センサーとして反応するスポットが指定されており、読み取りを得るためにはデバイスの特定の部分をタップするか、指を置く必要がある。これらのセンサーは通常、独自のモジュールで構成され、ディスプレイパネルの下に配置されるため、センサーが画面に組み込まれているような錯覚に陥る。
だが今回のSamsung Displayによる「センサーOLED」の新しい点は、光を感知する有機フォトダイオード(OPD)をディスプレイパネルに組み込むことで、ユーザーは画面上で特定の場所に縛られることなく、指紋をスキャンし、血圧を測定し、さらにその両方を同時に読み取ることを可能にした。
Samsung Displayは、正確な血圧測定には両腕が必要であると述べている。だが、センサーOLEDでは、片方の腕の血圧を測ってからもう片方の腕を測るのではなく、両手の指を1本ずつディスプレイの上に置くことができる。内蔵センサーは、両方の指から同時に測定値を取得することができる。Samsung Displayによると、このセンサーはユーザーの心拍数と「ストレスレベル」も測定できるそうだが、後者の測定にどのような生体データを使っているのかは不明だ。
このような技術がいつスマートフォンに搭載されるかは不透明だが、技術がスマートフォン用に作られたことを考えると、そう時間はかからないだろう。
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