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シングルボードコンピューターRaspberry Piは、供給が安定したことに加え、最新のRaspberry Pi 5が登場し、順風満帆だが、今回Raspberry Piの製造元がIPO(新規株式公開)を準備している事がBloombergによって報じられている。

CEOのEben Upton氏は、Bloomberg Newsとのインタビューで、Raspberry PiがロンドンのPeel HuntとJefferiesを起用し、”IPO市場が再開した時”に備えていることを明らかにした。上場はロンドン証券取引所を予定しているとのことだ。

Raspberry Piは以前にもIPOを検討したことがある。2021年にさかのぼるが、我々は2022年春の上場の可能性について報告し、Raspberry Piの評価額は当時約4億9300万ドルだった。その上場は実現しなかったが、それ以来、Raspberry PiはArm Holdings PlcとSony(半導体部門)の両方から資金を調達している。Armはもちろん、Raspberry Piの全モデルに使われているArm CPUの供給元だ。Sonyとのつながりは、2023年4月に発表された少数株主からの出資に起因する。この出資は、”戦略的協業によるEdge AI開発フレームワークの形成を視野に入れて”行われた。Sonyはまた、Raspberry Piのボードと製品の製造を担当している。

Raspberry Piの上場先は最近投資家離れが叫ばれている英国市場だ。Armも昨年のIPOの際には地元のロンドン証券取引所ではなく、NASDAQを選択している。そんな中でのRaspberry Piの英国市場選択は注目に値する。

Raspberry Piの将来にとって、これは何を意味するのだろうか?財務レベルでは、非上場企業であるRaspberry Pi社の株式が一般に購入可能になることを意味する。

製品レベルでは、会社により多くの資金が投入され、より多くの製品がリリースされる可能性がある。最近リリースされたRaspberry Pi 5は、2019年のRaspberry Pi 4以来のフラッグシップモデルであり(Raspberry Piモデル間の待ち時間は過去最長)、その成功の上に成り立っている。Raspberry Pi 5の成功とさらなる投資の可能性は、遅かれ早かれ新製品が登場する可能性があることを意味している。

ただし、Raspberry Pi Ltdが、教育活動に熱心なRaspberry Pi Foundationの私的部門から、株主のために利益を生み出す義務のある株式公開企業へと変貌する可能性があるというニュースは多くの反響を呼んだ。多くの人が、投資家が何を優先させるかの前兆として、ビジネス用にPiボードを必要とする中小企業の顧客を優先するという同社の決定を懸念して指摘した。営利団体と財団の関係や、IPOがその取り決めにとって何を意味するのかについて、多くの人が混乱を表明している。


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