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新型コロナウイルス感染症の感染拡大と、それに続くサプライチェーンの問題によって、在庫確保が難しく、本来の3倍近い価格で取引されてしまっている「Raspberry Pi」だが、2023年には新型を出す可能性は低いと、、同社のEben Upton CEOはExplaining Computersとのインタビューの中で述べている。彼は、2023年を「回復の年」と考えているようだ。

「来年はPi 5を期待しないでください。来年は回復の年です。何か新しいものを導入する前に、1年かけて、私たち全員に起こったことから回復することに、私はメリットがあると思います。」と、Upton氏は述べている。

Raspberry Piは、Linuxが動作する5,000円程度の小さなマイクロコンピュータだ。モニターやテレビに接続して、パーソナルコンピューターとして使うこともできるし、小型のサーバーやルータとして機能させたり、プログラミングや工作の練習にも最適だ。価格が手ごろな事が何よりも魅力的だった。同社の小型コンピュータは、企業が自社製品の部品として購入する事も多かったが、世界的なチップ不足などパンデミックの影響により、1年半前から店頭に並ぶことがなくなり、入手が非常に困難になっている。転売などの影響により、売価は本来の3倍近い15,000円前後で推移している程だ。同社は、企業向けには供給を続けていたが、ホビーユーザー向けの供給は少なくなっていた。だが、Upton氏の発言によると、2023年に新しいRaspberry Pi 5を手に入れることはできないが、明るい兆しも見えてきている。

Upton氏はブログ記事で、同社はこのホリデーシーズンに10万台強の単品販売用を確保した事を述べている。また、2023年の後半には、在庫が「大流行前のレベル」に戻ると予想している。

ただし、回復途上に新製品を投入すると、需要に見合った生産ができない危険性があるとUpton氏は指摘する。また、テスト機やパッケージなどのリソースを奪い合い、既存機種の供給を「共食い」させてしまう危険性もある。そうなると「大変なことになる」と彼は言う。

「私たちは、今後どのように前進していくかについて、非常に慎重になるつもりです」とCEOは説明する。

Raspberry Piは通常、3~4年ごとに新しい「モデルB」がリリースされる。しかし、世界的なチップ不足がさらなる遅れをもたらし、Raspberry Pi 5のリリースは2024年になりそうだ。5年というのは、Raspberry Piの約11年の歴史の中で、最も長いリリース間隔となる。

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