Qualcommは、Wi-Fi 7 ワイヤレステクノロジーをベースにした「Qualcomm Wi-Fi 7 Immersive Home Platform」を発表した。このプラットフォームは、320MHzと240MHzの帯域幅に相当する5GHzと6GHzの伝送帯域を最大限に活用し、AFC(Automated Frequency Coordination)ターンキーサービスにより高出力動作モードをサポートする。これにより、家庭用接続機器の小型化、エネルギー効率の向上、コスト削減が可能になるとのことだ。
Wi-Fi 7 Immersive Home Platformは、20Gbps以上の転送レートを実現し、QualcommのMulti-Link Mesh技術と組み合わせることで、より大容量で即時応答性の高いワイヤレスネットワークシステムを構築することができる。
5GHz帯では240MHzの帯域幅と4K QAM変調に対応し、Wi-Fi 6比で80%のデータスループットを実現、6GHz帯では320MHzの帯域幅と4K QAM変調に対応し、Wi-Fi 6E比で140%のデータスループットを実現するなど、性能の拡張が図られている。
また、Wi-Fi 7 immersive Home Connectivity Platformは、家庭内のギガビットクラスの無線ネットワークをカバーする自動周波数制御ターンキーサービスや、混雑した環境でも最適な運用ができる「Wi-Fi 7 multi-link and Adaptive Interference Puncturing」に完全対応している。さらに、インテリジェントな輻輳回避アルゴリズムにより高いネットワーク効率を実現し、1台の接続機器で最大5.8Gbpsの接続速度を可能にする。
無線ネットワークの帯域幅と即応性の向上により、より高速なデータスループットを実現し、オンライン・リアルタイム・コラボレーション、リモートライブ交流、仮想映像シーンや没入型ゲームコンテンツなどを提供するとのことだ。
Qualcommの新しいチップは現在、家庭用ルーターやメッシュWi-Fi機器を製造する企業にサンプリングされており、2023年の後半には入手可能になると予想されている。そうなれば、TP-LinkのBE900やDeco BEシリーズのメッシュルーターといった現在の選択肢よりもはるかに多くのWi-Fi 7ルーターから-より手頃な価格帯で-選ぶことができるようになると予想される。
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