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TP-Linkが世界初となるWi-Fi 7対応ルーターを海外で多数発表

まだWi-Fi 6、Wi-Fi 6Eでさえ普及していない現状で、TP-Linkはその先となる、Wi-Fi 7規格に、世界で初めて対応した多数のルーターを発表した。同社は、メインのArcherライン、ホームメッシュのDeco製品、そしてビジネス製品までも含めて、製品ライン全体をWi-Fi 7対応として刷新する計画だ。

Wi-Fi7は、正確には「IEEE 802.11BE」と呼ばれ、Wi-Fi6と6Eの次期後継規格となる。高速化やレイテンシの短縮などの改良が施されており、マルチリンクオペレーション(MLO)によりデバイスが一度に2つの周波数帯(5Ghzと6Ghzを同時に)に接続できるようになる。前世代と同様、Wi-Fi 6、5、および旧デバイスの後方互換性をサポートするが、Wi-Fi 7のより大容量の320MHzチャネルを利用するには、新しいデバイスを購入する必要がある(Wi-Fi 6Eは160MHzまでのチャネルをサポートする。)

今回、TP-Linkが発表したWi-Fi 7製品は複数あるが、その中でもフラグシップモデルの「Archer BE900」は、これまでのWi-Fiルーターのイメージを覆すデザイン性を備えており、非常に印象的な製品となっている。LEDライトとタッチスクリーンを搭載し、スクリーンには時計、天気、ワイヤレス統計情報を表示する事も可能だ。また、LEDライトによるグリッド表示部分では、絵文字のようなものを表示することもできるという。その他、OpenVPNに対応し、スマートデバイスのプライベートIoTネットワークも搭載している。

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LEDグリッド部分に顔文字が表示出来る (Credit: TP-Link)

BE900は、Wi-Fi 7の理論値である40Gbpsとまでは行かないが、最大24Gbpsのワイヤレス通信に対応している。これは、同社の従来ルーター「Archer Wi-Fi 6E」の2倍以上の速度となる。そもそも、Wi-Fi 7を利用できる機器はまだ多くないので、これを活かせる機会もまだ多くはないが、これから発売される新たなデバイスにも余裕を持って対応出来る安心感はあるだろう。

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10Gbpsにも対応する豊富な有線ポートを備える (Credit: TP-Link)

また、ISPが提供している場合は、BE900は最大10Gbpsのインターネットサービスにも対応可能だ。有線ポートとして、10Gb SFP+Fiber WANのコンボオプションに加え、10Gb WANポートも追加されており、これらはLANとして使用することも可能だ。また、2.5Gイーサネットポートも4つ搭載しており、高速な有線ネットワークを構築することが出来る。BE900は12月31日から予約受付を開始し、2023年第1四半期に出荷する予定とのこと。価格は、699.99ドル(98,000円)だ。

この新たなデザインを備えながら、少し性能を抑えた製品もいくつかリリースしている。1つ目は、19Gbpsのワイヤレス通信速度を持つトライバンドBE800だ。10Gbのインターネットサービスにも対応しているが、BE900にあったタッチスクリーン機能が省かれている。また、最大ワイヤレス通信速度を9.3Gbpsに落とし、2.5Gbpsのイーサネットポートのみを搭載したBE550もリリースされた。これらのモデルはいずれもEasyMeshに対応しており、より広範囲なホームネットワークを構築することが可能だ。

TP-Linkはゲーミングルーターも新たにリリースしている。新たな「Archer GE800」は、豊富なゲームアクセラレーション機能を持つGE800は、モバイルゲームを含むゲームデバイス、サーバー、アプリケーションを高速化することで、ゲームのトラフィックを高め、接続を安定させ、レイテンシーを低減し、ゲームの没入感を維持することができる。また、ゲーム専用バンドは、オンラインゲームを優先的に処理するため、家族のNetflix 4Kストリーミングと競合することがなく、安定したゲームプレイが可能だ。

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Archer GE800 (Credit: TP-Link)

Wi-Fi 7対応となり、最大19Gbpsワイヤレス通信が可能で、2つの10Gbイーサネットポート、2つの2.5Gbポート、さらに4つの1Gbポートを備えている。価格は未定で、2023年の第1四半期か第2四半期に発売される予定だ。

気軽にメッシュネットワークを構築できる製品として人気の「Deco」シリーズも、Wi-Fi 7対応で新製品が登場した。新しいDeco BE85トライバンド・メッシュ・ルーター・システムは、22Gbpsのワイヤレス通信と2つの10Gポートを備え、2パックで999.99ドルからだ。また、11GbpsのDeco BE65も2023年第1四半期または第2四半期の後半に予定されているが、価格はまだ提示されていない。

今回発表された中で最も高額なものが、4つの周波数で最大33Gbpsを実現する上位のクワッドバンドモデル、「Deco BE95」だ。こちらはなんと、1,199.99ドルで販売される。同社はこの速度を「IEEE Standard 802.11仕様に由来する物理レート」に基づいており、速度を保証しないとしている。Deco BE95とBE85は、新型Archerと同様、12月31日から予約受付を開始し、2023年の第1四半期に出荷される予定だ。

TP-Linkはいち早くWi-Fi 7に対応する事で、この分野での地歩を固めることに賭けているようだ。また、コンシューマ向けのみならず、企業向けの新しいOmadaアクセスポイントや新しいセルラー5Gルーターにもまだ最終決定していない技術を搭載しているとのことだ。ただし、これらのデバイスはWi-Fi 7の最終仕様が発表される前に登場したため、最終仕様が確定した後にアップデートが必要になるかどうかは不明だ。

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この記事を書いた人

TEXAL管理人。学校の授業でMS-DOSを使っていたくらいの年代。Windows95の登場で衝撃を受け、テクノロジー業界に興味を持つ。以来ガジェット・ゲーム情報を追い続けてうん十年。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題も大好き。

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