NVIDIA、大幅な性能向上を実現する「DLSS 3」を発表 – ただし、RTX40シリーズでのみ動作

masapoco
投稿日
2022年9月21日 5:08
nvidia racer

DLSS(ディープラーニング・スーパーサンプリング)の存在は、NVIDIA GPUを使用する大きな理由の1つとなっている。今日、NVIDIAは、新バージョンとなる「DLSS 3」を公開した。 これは、ニューラルレンダリングの新時代の幕開けになると、NVIDIAは述べている。

DLSSは、内部レンダリング解像度を下げ、機械学習によって希望する解像度にアップスケールして戻すことで、GPUへの負荷を軽減しつつ、ゲームをより高いフレームレートで動作させることができるテクノロジーだ。最新の実装では、ネイティブレンダリングに限りなく近い状態で、大きなパフォーマンスアップを実現し、うまく機能させている。DLSS 3では、AIを搭載した新たな「オプティカルマルチフレーム生成」の使用により、これをさらに改善する。

オプティカルマルチフレーム生成は、ピクセルを生成するだけではなく、まったく新しいフレームを生成することで、驚異的なパフォーマンス向上を実現する。NVIDIA Ada Lovelace アーキテクチャに組み込まれた新しいオプティカル フロー アクセラレータ(OFA)は、ゲーム内の 2 つの連続した画像を解析し、フレームに表示されるものの従来のゲーム エンジンのモーション ベクトルではモデル化されていないオブジェクトや要素のモーション ベクトル データを計算する。これにより、AI がパーティクル、リフレクション、シャドウ、ライティングなどの要素をレンダリングする際の視覚的な異常が劇的に減少するとのことだ。

NVIDIAによれば、この新しいプロセスは、全体の8分の7にも及ぶフレームを生成することができ、また、単なるピクセルではなくオブジェクトの位置データを追跡して、複雑なジオメトリ上での不要な揺らぎを低減することができるという。NVIDIAが呼ぶところのDLSSフレーム生成は、ゲームに新しいフレームを注入し、NVIDIA Reflexは、ユーザーの入力をゲームに報告しない新しいフレームを補償するために、応答性を高く保つために使用されることになる。NVIDIAによれば、DLSS 3はネイティブレンダリングと比較して、実際にレイテンシを半減させるという。

上のグラフからわかるように、DLSS 3はゲームに大きな影響を与えることができる。

NVIDIAは、『サイバーパンク 2077』の短いクリップでDLSS 3の効果を強調した。DLSSなしで動作させた場合、この特定の設定と解像度(公開されていない)では、22fpsを大きく下回る動作となっている。現在ゲームでサポートされているDLSS 2を使用すると、66fpsまで上昇する。しかし、DLSS 3では、同じシーンが100fpsで動作するようになった。この性能の向上は目を見張るものがあるが、全体的な画質がどうなのかは、細かく見てみないとまだ判断が難しいところだ。

また、『Microsoft Flight Simulator』のデモも公開した。こちらでも最も複雑なシーンにおいて容易に100fpsを達成しており、その有用性が示されている。

DLSS 3の欠点は、最新のGPUシリーズでのみ動作すると言うことだ。NVIDIAよれば、DLSS 3はRTX 40シリーズに対応しており、今のところRTX 4090、RTX 4080 16GB、RTX 4080 12GBに限定されている。つまり、DLSS 2が発表されたときのように、この技術を使って既存のGPUの魅力が増すと言うことはない。

現在、35のゲームとエンジンがDLSS 3をサポートするように準備されており、NVIDIAはさらに多くのゲームが登場することを表明している。以下にそのリストを掲載する。

  • A Plague Tale: Requiem
  • Atomic Heart
  • Black Myth: Wukong
  • Bright Memory: Infinite
  • Chernobylite
  • Conqueror’s Blade
  • Cyberpunk 2077
  • Dakar Rally
  • Deliver Us Mars
  • Destroy All Humans! 2 – Reprobed
  • Dying Light 2 Stay Human
  • F1 22
  • F.I.S.T.: Forged In Shadow Torch
  • Frostbite Engine
  • HITMAN 3
  • Hogwarts Legacy
  • ICARUS
  • Jurassic World Evolution 2
  • Justice
  • Loopmancer
  • Warhammer 40,000: Darktide
  • Marauders
  • Microsoft Flight Simulator
  • Midnight Ghost Hunt
  • Mount & Blade II: Bannerlord
  • Naraka Bladepoint
  • NVIDIA Omniverse
  • NVIDIA Racer RTX
  • PERISH
  • Portal With RTX
  • Ripout
  • S.T.A.L.K.E.R 2: Heart of Chornobyl
  • Scathe
  • Sword and Fairy 7
  • SYNCED
  • The Lord of the Rings: Gollum
  • The Witcher 3: Wild Hunt
  • THRONE AND LIBERTY
  • Tower of Fantasy
  • Unity
  • Unreal Engine 4 & 5

Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • nitendo switch oled
    次の記事

    任天堂の次期ゲーム機に採用されるとされるNVIDIA Tegra239 SoCの存在が確認される

    2022年9月21日 5:28
  • 前の記事

    iOS 16.1 ベータ2及びiPadOS 16.1 ベータ3が開発者向けにリリース

    2022年9月21日 4:43
    Apple WWDC22 iOS16 3up hero 220606
この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


おすすめ記事

  • UXL logo

    NVIDIAのAI市場支配からの脱却を目指しGoogle、Intel、Qualcommらが協力

  • SK hynix Begins Mass Production of Industrys First HBM3E 2

    SK hynix、HBM3Eメモリの量産を開始、今月末にもNVIDIAのAI GPU向けに出荷へ

  • UN Bloom Welcome 960x540

    Ubisoft、NVIDIA、Inworld AIが協力し、AIを用いて人間と自然な会話を繰り広げられる「Neo NPC」を制作へ

  • nvidia blackwell architecture image

    NVIDIAはBlackwellの開発に100億ドルと言う巨額投資を実施、価格は4万ドルと大幅上昇も

  • project gr00t humanoid

    NVIDIA、ヒューマノイドロボット向け基礎AIモデル「GR00T」を発表

今読まれている記事