MSIは、AMDの次期Ryzen 7000とIntelの第12世代および第13世代Coreプラットフォーム向けに設計されたPCIe 5.0 x4インターフェイスを備えた最新のSSD「Spatium M570 PCIe Gen5 M.2-2280 SSD」を発表した。このSSDは、PhisonのE26プラットフォームによって驚異的な転送速度を実現し、1TB、2TB、4TBの構成でリリースされる。
MSIのSpatium M570 PCIe 5.0 NVMe M.2 HSは、Phison PS5026-E26コントローラをベースに、3D TLC NANDメモリを搭載している。NANDメモリの製造元は明らかにされていないが、Micronの232層NANDメモリであると見られる。しかし、Micronが直近でこうしたメモリを大量生産するの話はまだ出ていないため、シーケンシャルリード/ライト速度が最大12.4/10GB/sとなるこのドライブは、実際の発売は数カ月先になる可能性がある。MSIがデモしたドライブは、最大12,351MB/sのシーケンシャル読込み速度、最大10,119MB/sのシーケンシャル書込み速度、130万4Kランダム読込みIOPS(Q32T16)、最大116万4Kランダム書込みIOPS(Q32T16)と、現在入手できる最高のSSDと比較しても大幅に高い値を示している。
プレスリリースによると、MSIは、同社の次期超ハイエンドマザーボードであるMEG GodlikeおよびMEC Aceに、PCIe Gen5ドライブを2台収容できるM.2 Xpander-Z Gen5 Dualアダプタをバンドルし、シングルドライブと比較してRAID 0構成で約70%の転送速度が得られると明言している。
MSI は、Spatium M570 SSD の販売開始予定時期を明らかにしませんでしたが、この点が今回の発表の最も重要な部分かもしれない。これは、PCIe 4.0 x4 インターフェースのドライブが提供する最大7GB/s よりもかなり高速だが、PhisonがMicronの232 層メモリと 2400 MT/s インターフェースで駆動するドライブを使って実証した最大12.4 GB/sよりも低速となる。
MSIのSpatium M570製品がいつ市場に出るか分からないが、恐らく価格はそれなりにプレミアムな物となるだろう。
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