NVIDIA GPUをお使いの場合は、すでにChromeやEdgeでビデオのアップスケーリングが可能だった。この機能は、ブラウザで視聴している例えばHD画質の動画を4Kレベルにアップスケーリングしてくれる物で、AMDファンからすればうらやましい機能の1つだったろう。だが、Microsoftは、AMDユーザーの悩みを解決してくれたようだ。Microsoftは、Edge Canaryにおいて、新たな「Video Super Resolution」機能をテストしている事を報告しており、AMDとNVIDIAの両方のGPUを使用して、720p以下のWebビデオをアップスケールして画質を向上してくれるようだ。少なくともGeForce RTX 20シリーズまたはRadeon RX5700が必要だが、古いYouTubeのビデオを見たり、上限付きのデータプランで帯域幅を節約したい場合に役立つかも知れない。
条件としては、Windows版のEdge Canaryでのみ、現在これは動作する。また、ノートパソコンを使っている場合はプラグインが必要で、ビデオはPlayReadyやWidevineのようなデジタル著作権管理(DRM)システムの下ではこの機能は使用できない。また、現時点では、ハイブリッドグラフィックスを搭載したノートパソコンの場合、Edgeに専用GPUを使用させる必要がある。ハイブリッドビデオの自動サポートは開発中である、とMicrosoftは述べている。
この技術は、GPUに依存しないアルゴリズムに依存している。Microsoftは、機械学習フレームワークがブラウザと対話できるように、GoogleのChromiumエンジン(通常はDirectX 11を使用)にDirectX 12パイプラインを追加する必要があった。圧縮することで、計算負荷を比較的軽くすることが出来る。
Video Super Resolutionは、現時点では一部のEdge Canaryユーザーにのみ提供されているが、「今後数週間」でより多くのユーザーに提供される予定であると、同社は付け加えている。また、サポートするGPUの種類を増やしていく予定なので、自分のハードウェアが当初は対応していなくても今後は利用可能になる可能性もある。ベータ版や洗練されたバージョンがこの機能をサポートするまでには、まだしばらく時間がかかると思われるため、実験的なソフトウェアを使用する気がない場合はそれまで待つ必要がある。
Source
- Windows Blogs: Video super resolution in Microsoft Edge
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