Intel、EUVリソグラフィによる「1.4nm」及び「1.0nm」プロセス・ノードの開発に期待が高まる

masapoco
投稿日 2023年2月13日 11:29
semiconductor wafer

Intelは、今後数年間で3、20A、18A(オングストローム)という新しいプロセスノード技術をリリースする予定であると伝えられている。同社はすでに2021年にAlder LakeシリーズのプロセッサからIntel 7を実現している。Intel 7は、Raptor Lake、Sapphire Rapids、Xe-HP、Xe-HPCチップセットにも採用された。現在は、来年の前半から量産する新しいプロセスノードで、将来を見据えている。

ASMLのEUVリソグラフィを活用し20A&18Aプロセスを開発

Intelは、7nmプロセスノードの元となったIntel 4の研究開発を継続することを検討しており、Meteor LakeとGranite Rapidsに採用される予定である。EUVリソグラフィーを活用することで、Intel 7に比べて20%のPPW(Performance Per Watt)を実現すると言われている。その後、Intel 3では、EUVリソグラフィを増やしてモジュール化を進め、より高性能なライブラリを提供し、PPWを18%に高める予定だ。

Intel 20Aと18Aは、ASML製のEUVリソグラフィマシンを使って、2024年までに1.8nmのプロセスノードを製造することを推進する。20Aと18Aは、プロセッサシリーズについては不明だが、20AはRibbonFET(リボン型電界効果トランジスタ)PowerVia(バックサイドの電力供給ネットワーク)、18Aは第2世代のRibbonFETとHigh-NA EUVリソグラフィーを特徴とする。

ASMLは、2028年までに1nmを達成すると予測している。だが、Intelによる1.4nmを達成する1.4Aプロセスは、もう少し先になるだろう。

EUVリソグラフィ技術、特にプロセスの改善に関する研究は、新しいプロセスノードを作成するための新しいマシンの作成コストだけでなく、製造コストも増加させることになる。現在、EUVリソグラフィマシンのコストは1億5,000万ドル近くかかり、今後は4億ドルに上昇すると言われている。

現在開発中のASML製EUVリソグラフィ装置の最新機種はEXE:5000シリーズで、Intelの18A計画と同じ2026年までにHigh NA技術を実現する予定となっている。

Intelは、2つの最新世代(20Aと18A)の開発を公式に発表していないが、技術大手は2021年に作成した5カ年計画と一致するような開発を進めていると噂されている。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • pia25440 1041 black hole feeding
    次の記事

    原子サイズの原始ブラックホールをどうやって見付けるか?

    2023年2月13日 11:51
  • 前の記事

    米国、カナダ上空で「UFO」を撃墜

    2023年2月13日 10:11
    f 22 air

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • TSMC FAB18

    TSMCの3nmノードが急成長、2024年は収益の20%以上を占める可能性

  • what is ai pc

    Intel、「AI PC」の要件は40TOPS以上の性能を持つNPUが必要と述べる、ただしMeteor Lakeはこれを満たさず

  • intel ai pc developer program

    Intel、小規模ソフトウェア開発者のAI PC向けアプリ制作を支援する新プログラムを開始

  • UXL logo

    NVIDIAのAI市場支配からの脱却を目指しGoogle、Intel、Qualcommらが協力

  • us china

    中国、政府機関のコンピュータにIntelとAMDのプロセッサー使用を禁止へ

今読まれている記事