DJIのドローン「Mavic Mini 2」及び「Mavic Air 2S」について、新たなファームウェアアップデートが配信された。
最新のファームウェアによって、Mavic Mini 2またはAir 2Sは、機体識別情報(リモートID)をワイヤレスでブロードキャストするための機能が追加される。
現在、Mini 2とAir 2Sのユーザーに対して、それぞれソフトウェアバージョン01.05.0000と02.04.21.90という形でファームウェアの更新が配布されている。
今回のアップデートは、2020年の航空法改正に基づき、2022年6月20日からドローンの機体登録が義務化される日本のユーザーを対象としている。
6月20日以降に日本のドローン登録システムに登録される100g以上のドローンは、飛行中には位置などを電波情報として発信させる「リモートID」機能に対応することが義務付けられている。
リモートIDは、ドローンが安全でない方法で飛行しているように見えたり、飛行が許可されていない場所で飛行している場合に、法執行機関や他の行政機関が所有者を見つけるのに役立つという。また、リモートIDは、より複雑なドローン運用に必要な安全・セキュリティの土台を築くことになる。
そして、これらのドローンにリモートIDモジュールが搭載されていない場合、その飛行が制限されることになる。ただし、専用機器を後付けすることなどへの負担に懸念がよせられたことから、2022年6月19日までにドローン登録システムに登録された機体は、この要件から免除される。
日本のリモートID要件をサポートするには、DJI Flyアプリをv1.6.6にアップデートする必要があることに注意が必要だ。
ちなみに米国においては、ドローンメーカーは、2022年9月16日までに、FAAが定めたリモートIDの最終要件に準拠する必要がある。一方、ユーザーの遵守期限は、2023年9月16日となっている。
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