DJIのドローン「Mavic 3」について、新たなファームウェアアップデートが配信された。
Mavic 3では、6月1日にリリースされた0700ファームウェアアップデートがリリースされたが、それによって、一部ユーザーにIMUキャリブレーションが実行不可になる不具合が発生してしまった。今回のアップデートは、この不具合を修正する物となる。
ドローンにおける、コンパスやIMUといったセンサー類は、ドローンが風にさらされても、上空で安定した飛行を維持するためにとても重要な役割を担っている。そのため、これのキャリブレーションはとても重要な作業である反面、自動とは言え時間がかかりすぐに飛ばしたいと言うときには面倒も伴う。
最新型のドローンでは、毎回飛行前にキャリブレーションを行う必要がなくなっている。もしコンパスとIMUのキャリブレーションが必要な場合は、DJIアプリにメッセージがポップアップ表示されるようになっている。
ただ、今回このIMUキャリブレーションが実行できないという不具合が発生したため、ユーザーは安心して飛行を楽しむことが出来なくなっていた。
この問題に対するDJIサポートの最初の対応は、IMUをキャリブレーションするための以下のヒントをユーザーに提供することだった。
- キャリブレーションを行う際は、機体を揺らさず、水平を保つようにしないと、温度キャリブレーションに失敗する可能性があります。
- キャリブレーションに失敗した場合は、製品の電源を入れなおしてください。それでもIMUのキャリブレーションが必要である旨のプロンプトが表示される場合は、再度IMUのキャリブレーションを行ってください。プロンプトが表示されない場合は、IMUのキャリブレーションを行う必要はありません。
しかし、こういったを行ってもエラーは解決せず、このエラーを解決するには、ファームウェアのアップデートが必要であることがすぐに判明した。
本日リリースされたファームウェアv01.00.0800は、Mavic 3 IMUキャリブレーションの問題の解決に特化したものとなる。これに伴い、DJI RC Proリモートコントローラーのファームウェアもv03.01.0800に更新され、いくつかのマイナーなバグに対処している。
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