Apple関連の著名アナリストでリーカーのMing-Chi Kuo氏によると、Appleは2024年の前半に、AmazonのEcho Showや、GoogleのNest Hubのような、7インチ画面を備えた次世代HomePodを投入し、スマートディスプレイ市場に参入する可能性があるとの事だ。これは、「同社のスマートホーム戦略の大幅な変化」になると、Kuo氏は述べている。
Kuo氏の予測は、BloombergのMark Gurman氏による、同社がiPadとスピーカーを組み合わせたキッチンアクセサリーを開発中であるという以前の報道を補完する物である。今年1月、Gurman氏は、AppleがAmazonやGoogleの製品に対抗するため、スマートホームデバイスの開発に取り組んでいることを改めて報じていた。開発中の製品のひとつは、サーモスタットや照明などさまざまなIoTデバイスを制御でき、ビデオチャットにも使えるローエンドiPadだと報じられている。それがHomePodと一体化したディスプレイにもなるのかどうかは不明だ。
既にスマートディスプレイを販売しているAmazon、Googleの2社と比べて、iPhoneの圧倒的シェアに比べ、そもそものHomePodの存在感も薄いAppleであるが、スマートディスプレイを搭載したスピーカーを発売することで、AppleはついにGoogleのNest HubやAmazonのEcho Showのモデルに直接対抗する製品を提供することが出来る。
Appleは明らかにこの分野の競合他社に追いついていない状況だが、以前の噂のように廉価版のiPadのようにもなり、スマートディスプレイとしても使えるデバイスがもし実現すれば、同社がスマートホーム市場で大きくシェアを伸ばす起爆剤になる可能性もありそうだ。ただし、競合であるGoogleも、タブレットにもなり、スマートディスプレイにもなるPixel Tabletの開発を公表しており、今年のGoogle I/Oでの登場も期待されている。
これまで乱立していたスマートホームデバイスをまとめる規格「Matter」の登場により、スマートホームデバイスの普及が期待される中で、より一層スマートディスプレイの存在感が増すことも予想され、それに伴い各社の争いも熾烈な物になる可能性がありそうだ。
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