Appleは、中国市場における競争の激化と、主力スマートフォンであるiPhoneの需要減退への懸念に対処するため、最新のiPhone 15シリーズを含む様々な製品を公式サイトで値引き販売を行うという、同社としては珍しい施策を行っている。このセールは1月18日から1月21日の、中国の旧正月を前に行われ、小売価格を最新のiPhone 15で最大500元(最大10,000円)、MacBook Airでは800元(16,000円)値下げしている。
Appleは、公式にはほとんど製品の値引きを行わず、代わりにオフラインおよびオンラインの正規販売パートナーによって値引き販売が行われている。旧正月は中国の一大イベントであり、多くのセールが行われる。もちろんライバルも行うだろう。Huaweiが中国市場において再び存在感を増してきたことで、Appleは流れを再び自社に引き込むために期間限定ではあるが自社サイトでの値引きを決定したようだ。Appleにとって中国が最大のスマートフォン市場であり最重要市場であることから、Huaweiの動きに神経質になるのも当然だろう。
Reutersによると、中国のオンライン小売業者PinduoduoはすでにiPhone 15とiPhone 15 Proを小売価格から最大16%引きで提供しており、今回のAppleの値引きはそれに続くものだという。
既にAppleは中国国内での販売が前年比30%減である可能性も報じられており、アナリストはこの低迷が2024年まで続くと予測している。同社の2024年第1四半期決算発表は、Apple Vision Proが米国で正式に発売される前日の2月1日に行われるため、実際に市場でどれだけ好調だったか(はたまた苦戦しているのか)明らかになるだろう。
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