Reutersは、MicrosoftのSatya Nadella CEOがサービス市場の開拓のために、2023年にNetflix買収を推進する可能性が高いと報じている。
これは、NetflixがMicrosoftと提携し、協力してNetflixの定額制プランに低価格の広告付きプランを導入する事、また、MicrosoftのBrad Smith副会長がNetflixの取締役に就任し、両社の関係がより緊密になったこと、そしてMicrosoftが複数のデバイスでビデオゲームのストリーミングサービスを開始したいと考えている事が根拠とのことだ。
Netflixは既に、ビデオやオーディオのストリーミングサービスを提供しており、これはMicrosoftが以前から参入を望んでいた市場と合致する。また、Netflixは最近、積極的にゲーム市場を立ち上げており、これはゲームを通じてより多くの消費者を獲得したいというMicrosoftの意向と一致しているのだ。
また、Microsoftが以前690億ドルで買収したActivision Blizzardは、EU反トラスト当局や米国連邦取引委員会から、この買収が独占に当たるか、市場の競争の公正さに影響を与えるかについて調査を受け、最終的に買収が成立しない可能性もあるため、ターゲットをNetflixにシフトすることは有益であると考えられる。
Netflixの13倍の市場価値を持ち、12月上旬の時点で、1兆8000億ドルの時価総額であるMicrosoftにとっては、Netflixを買う事に対して余裕がないわけでもない。30%のプレミアムがついても、Netflixの企業価値は約1900億ドルだ。しかし、大幅なコスト削減は難しいだろう。
現時点では、MicrosoftはNetflixの買収を明言しておらず、引き続きActivision Blizzardの買収を第一のターゲットとする。 しかし、EU規制当局や米国連邦取引委員会の圧力に直面し、代替案としてNetflixにも目を向ける可能性がある。
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