昨日、Teslaは同社の電気自動車にとって1年で最も重要なアップデートである2022年ホリデーアップデートを開始した。今年のホリデー・アップデート最大の目玉は、2022年以降のModel SとModel Xの車両でSteamが統合され、ゲームのプレイが可能になったことだ。RDNA2クラスのグラフィックスを搭載した強力なRyzen SoCと16GBのRAMを備えており、大型の17インチセンターディスプレイや後部座席用の8インチディスプレイでのゲームが楽しめる。
だが、そこで1つ問題があった、ストレージの問題だ。同社はそこら辺も抜かりない。同社は純正のSSDも発表した。Teslaデザインで美しい車内にもバッチリだ。但し価格は褒められた物ではないが。
Teslaはこの1TB SSDに350ドル(記事執筆時点で47,000円)という驚異的な値札を付けて披露した。一般的な外付けの1TB SSDが1万円台前半で販売されていることを考えると、強気すぎる値付けだ。
Teslaによると、その1TB SSDが「車載グレード」であり、「極端な車内温度に耐え」、「車の衝撃や振動に耐えられる」ように設計されているとのことだ。
とはいえ、一般的なポータブルSSDにおいても、例えばKoxiaのSSD-PKP1.0U3-B/Nなどは、温度0~45℃となっているので、運転中に車内温度が氷点下にならない限り、Tesla SSDは緊急事態でない状況では、ありふれたSSDに対して優位性を示す物ではなさそうだ。
ほとんどのTesla車には、セントリーモード用のストレージとして128GBのUSBメモリが工場から標準装備されている。Model SとModel Xで拡張されたゲーム機能を利用しようとするなら、より多くのストレージを備え、新しいTesla SSDよりも安価な優れたポータブルSSDがたくさんあるので、あえて純正を選ぶ必要はないかも知れない。
しかし、もしTeslaブランドの新型1TB SSDに傾いているなら、発売は2023年2月まで待つ必要があるようだ。
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