ビットコインと暗号通貨全般の価格が数カ月で約60%下落しても、マイナーは掘ることをやめられないようだ。実際、より強力で電力効率に優れたリグにマイナーは投資しており、実質的には暗号通過の価値を倍増させたとも言える。マイニングリグの価格も暗号通過の価格と一緒に暴落しているが、これらの投資により、マイナーは1ビットコインの平均採掘コストを、1カ月前の24,000ドルから13,000ドルに引き下げることができたという。
13,000ドルという数字は、2021年9月以来の低水準だ。ビットコインの採掘コストは、エネルギー価格だけでなく、ネットワークが利用できるハッシュパワーの量にも影響され、マイナーの需要の高まり(または低下)に応じて採掘難易度が自動的に変更される。そして、エネルギー価格が上昇するにつれ、マイナーは電力効率の悪いリグをオフラインにし、利益を削ってきた。これは全体のハッシュレートが減少したことを示している。
Bloombergによると、ビットコインの採掘コストの低下は、収益性を向上させる働きがあり、それによってマイナーの売り圧力を緩和する可能性があるとのことだ。また、弱気相場では、採掘コストの低下は、マイナーがビットコインを売却する際の上限価格を下げ、ビットコイン価格を下落させる可能性があるとも述べている。
興味深いことに、13,000ドルは、貴重な強気市場のそれぞれで達成されたオールタイムハイ(ATH)から80%以上の歴史的下落を考慮すると、アナリストが言うビットコインの期待できる底値と同じである。現時点では、ビットコインの価格20,700ドルは、2021年11月の前回のATHから70%の下落を意味する。
しかし、このような投資を行っても、エネルギー価格とビットコインのコスト下落により、マイナーが得られる利益の量に歯止めがかからず、ビットコインマイナーは史上最低の収益率になっている。Bitinfochartsによると、マイニングの収益性は現在、TH/sあたり1日0.095ドルという水準となり、これは2020年10月以来の最低水準に達しているとのことだ。しかし、ほとんどのビットコインマイナーは、利益は売って初めて実現すると言うだろう。そして、一部のアナリストは、ビットコインの価格が今後数年のうちに10万ドルまで爆発的に上昇すると予想しており、マイナーはそれだけの長期戦を覚悟しているのかもしれない。
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