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ソニーが初のスマートフォン向け1インチカメラセンサー「IMX989」を発表

スマートフォンの進化にカメラの進化は欠かせない。そしてカメラの進化はセンサーの進化でもある。先日、Samsungが2億画素のスマートフォンカメラ用センサーを発表して1つの歴史を作ったが、今回Sonyもまたスマートフォンカメラセンサーの歴史で、「初の1インチサイズセンサー」という偉業を成し遂げた。

スマートフォン向けに作られた初めての1インチサイズセンサー

以前からうわさのあった、Sonyのスマートフォン向け1インチサイズセンサー「IMX989」はXiaomi 12S Ultraでデビューする予定だ。このデバイスはXiaomi 12SとXiaomi 12S Proと共に2022年7月4日に発売される予定とのことだ。ネイティブピクセルサイズ1.5μmの5000万画素のセンサーを搭載しており、卓越した低照度性能を発揮するはずだ。

Xiaomiは新しいセンサーがより多くの光を取り込むことが出来、より速いフォーカシング、改善されたダイナミックレンジ能力を提供するとしている。具体的には、iPhone 13 Pro Maxのセンサーと比較して、光を取り込む能力が76%向上しているとしている。

これまでにも、Sonyのスマートフォンには1インチセンサーを搭載しているものもあったが、それはSonyがデジタルカメラに搭載しているセンサーをクロップしたものだった。このため、IMX989は、スマートフォン用に開発された最初の1インチセンサーということになる。

また、これはSonyがXiaomiのためにカスタマイズしたセンサーではなく、両社がセンサーを共同開発したもので、総開発費は1,500万ドルに上ったとのことだ。さらに、SonyとXiaomiがそれぞれ半分ずつ開発費を負担し、Xiaomi 12S Ultraの発売後には、他の国内メーカーにもこのセンサーを提供する予定であると付け加えた。

本稿執筆時点では、ISOCELL GN2がSamsungが提供する最大のセンサーであり、ネイティブピクセルサイズ1.4μmの1/1.12インチセンサーである。つまり、Sony IMX989は、Samsungが提供するものよりもはるかに優れたビデオおよび画像品質を提供するはずだ。しかし、モバイル写真の多くの側面は、処理アルゴリズムにも依存するため、総合的に判断する必要がある。

Sony IMX989の詳細は、7月4日に中国で開催されるXiaomi 12S Ultraの公式発表で明かされる。

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masapoco

TEXAL管理人。中学生の時にWindows95を使っていたくらいの年齢。大学では物理を専攻していたこともあり、物理・宇宙関係の話題が得意だが、テクノロジー関係の話題も大好き。最近は半導体関連に特に興味あり。アニメ・ゲーム・文学も好き。最近の推しは、アニメ『サマータイムレンダ』

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