Vulkan APIの最新バージョン、Vulkan 1.3.274が、H.264およびH.265のビデオストリームのデコードとエンコードをサポートすることが、Khronos Groupによって正式に発表された。この進展は、ビデオコーデックの領域において重要な意味を持つ。特に、H.264とH.265は最も普及しているビデオコーデックの一つであり、このサポートにより、ゲーム開発を含む多くの分野での応用が期待されるからだ。
Vulkan Video拡張機能は、ソフトウェア開発者がビデオアクセラレーションを標準化された、シームレスで、低オーバーヘッドな方法で扱うことを可能にする。これまで、開発者はサードパーティのビデオコーディングライブラリに依存していたが、Vulkan APIにより、リアルタイムで低遅延のストリーミング機能だけでなく、オフラインのサーバースケールのトランスコーディングプラットフォームへのアクセスも提供される。
さらに、Khronos GroupはAV1ビデオデコードのサポートを既に進行中であり、その後のエンコードサポートも開発中と述べている。AV1デコーディング拡張のリリースは間近であるようだ。
新しいVulkan Video拡張機能を試したい開発者は、サポートを提供する最初のベータドライバーをダウンロードすることができる。NVIDIAがWindowsおよびLinuxシステム用のドライバーを既に提供していおり、IntelとAMDのドライバーも近日中に提供される予定だ。
- NVIDIA: WindowsおよびLinux用ベータドライバーが現在利用可能
- Intel: 近日中に提供予定
- AMD: 近日中に提供予定
Vulkan APIの進化は、ビデオコーディングの分野において新たな可能性を開くものであり、今後の展開が期待される。
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