ドイツには、いつか生き返り技術が開発されることを夢見て遺体を冷凍保存する企業が存在する

masapoco
投稿日 2023年2月9日 11:35
636d3062709c5038b56f2c09 fwzilnm 0ua rehbxq9h8lztorlmesz96slhdok6xnf89qfpppxwwdc4ckfu6hrbxwc9jmu2qaws5eollhi5pbiblgo3jke8mpx9aeoroplwceqoqgfxtk3nzekf6pdmtapasb6uywxvgpfqd4xxqaiabgdlxzw1xqk6i6 n3vtwimzuoolhemzbmtjbxa 6

延命や若返りの研究は盛んに進められているが、死んだ人を生き返らせることの研究はあまり聞いたことがない。だが、死んだ人間の蘇生技術の開発が将来的に達成されることを祈って、死後に遺体(または脳)を専門の冷凍保存施設に保管することを請け負う企業が、ドイツには存在する。

ドイツ・ベルリンのスタートアップ「Tomorrow Biostasis」では、すでに10人ほどが試験的に冷凍保存されているという。そのほかにも、死んだ後に生き返ることを期待して、何百人もの人々が選ばれるのを待っているとのことだ。

この科学的冷凍保存は、ヨーロッパ諸国で非常に人気があり、寄付による遺体の受け入れを希望する大学には順番待ちのリストがあり、現在では手数料も徴収されているほどだという。

中には脳を保存したいだけの人もいる。将来的に、攻殻機動隊のキャラクター「草薙素子」のように、脳だけを作られた体に乗り換えることを希望しているのだろうか。

ちなみに、冷凍保存を待つ人々の多くは、あなたが思っている人々とは異なるかも知れない。実際には、なんと平均年齢36歳と、非常に若い人々が冷凍保存を希望しているとのことだ。

Tomorrow Biostasisの共同創設者、CEOのEmil Kendziorra氏は、若年層はテクノロジーとともに育ってきた可能性が低く、信仰心も薄いため、このような結果になったと分析している。待機リストには、さまざまな国や社会経済的背景を持つ多様な人々が含まれているが、技術系の人々が多くを占めるとのことだ。

冷凍保存の希望者は、死亡するとすぐにTomorrow Biostasisによって、冷凍保存される。そして、その人の最初の死因を治療して元に戻し、死から蘇らせることが可能になれば、それを試みるとのことだ。

死亡した遺体はスイスのラフツに運ばれ、欧州バイオスタシス財団に長期保管される。このプロセスを「科学的遺体提供」という。科学的な処理を合法的に行うため、遺体は196℃前後に冷却され、液体窒素を満たした断熱タンクの中に閉じ込められる。

もしかしたら、実際に医療技術の進歩により、死んだら凍らせて生き返らせるということも可能になるかもしれない。

だが、どのタイミングで蘇生させるか、蘇生後の倫理的な問題や、セカンドライフの資金をどうするかなど、数え切れないほど複雑な問題を抱えている。


Source



この記事が面白かったら是非シェアをお願いします!


  • Synopsys AI for chip design 2
    次の記事

    AIチップレイアウトツールが100チップ以上の設計を支援

    2023年2月9日 16:36
  • 前の記事

    Android 14、最初の開発者向けプレビューがリリース

    2023年2月9日 10:28
    Android Android14DPI 1024x512

スポンサーリンク


この記事を書いた人
masapoco

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめ記事

  • oura ring

    スマートリングの超精密動作トラッキングがウェアラブル技術を次のレベルに押し上げる

  • stress face

    154件の研究から、怒りを抑えるには、“感情を爆発させるよりも冷静になる”方が効果的であるかが明らかになった

  • laziness office work

    座りっぱなしは健康に悪く、運動しても有害な影響を相殺することはできないらしい

  • granola

    筋肉をつけたい?炭水化物がタンパク質と同じくらい重要な理由

  • broccoli

    ブロッコリーに含まれる天然成分が血栓の予防や治療に役立つ可能性が判明

今読まれている記事