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英国政府はAdobeによるFigma買収に“重大な懸念”を抱き、更なる調査を示唆

英国の競争市場庁(CMA)は、AdobeによるFigmaの買収について詳細な調査を行う予定であることを発表した。スクリーン・デザイン・ソフトウェア分野での「競争の実質的な低下」を懸念し、「第2段階」の調査に移行する予定だ。ただし、両社には5営業日以内に「法的拘束力のある提案」を提出するよう求めている。もし両社の回答がCMAを満足させるものであれば調査は開始されないとのことだ。Adobeは昨年、急激に頭角を現してきたライバルを200億ドルで買収する計画を発表した

「CMA は、Figma がスクリーン・デザイン・ソフトウェアの市場でかなりのシェアを確立しており、Adobe がこの分野に継続的に投資し、競合していると判断しました。CMAは、FigmaとAdobeの競争が、スクリーン・デザイン・ソフトウェアの更新と開発への投資を促進しており、この買収が進めば、この重要なライバル関係が失われる可能性がある事を指摘します」と、CMAは述べている。

同機関は、FigmaをAdobeに対する「新たな競争上の脅威」と位置づけ、Adobeが新興の競合他社を買収することによる技術革新の低下を懸念している。また、AdobeによるFigmaの買収がコストの上昇と革新的な製品の減少につながることを懸念している。

Adobeが2012年に設立されたサンフランシスコを拠点とするFigmaを買収することは、41年の歴史を持つデザイン界の巨人にとって過去最大の買収となる。Figmaは発売から11年で、ベクターベースのデザインツールとして人気を確立した。このクラウドベースのソフトウェアはリモートコラボレーションに特化しており、AdobeのXDとイラストレーター製品の直接の競合相手である。買収に際してAdobeは、Creative Cloudスイートの機能をコラボレーティブ・ソフトウェアに導入する一方で、Figmaのチーム向け機能をより多く主力製品に取り入れたいと述べた。同社は、Figmaを独立した会社として維持することに「深くコミットしている」と付け加え、その一方で、Figmaの価格設定(無料版も含む)を変更する予定は「ない」と主張した。

「我々は、この買収が技術革新を阻害し、FigmaとAdobeのデジタル・ツールに依存している企業のコスト上昇につながることを懸念しています。アドビが今後数日のうちに我々の懸念に対して実行可能な解決策を提示しない限り、我々はより詳細な調査に移行するでしょう」と、CMAのシニア合併ディレクター、Sorcha O’Carroll氏は述べている。


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