Samsungの折りたたみ式スマートフォン、「Galaxy Z Fold 3」及び「Galaxy Z Flip 3」は魅力的なデバイスだったが、バッテリー持続時間と充電速度はお世辞にも素晴らしいとは言いがたい物だった。
そういった不満がユーザーにあることをSamsungも認識してはいたようで、先日発表された新型の「Galaxy Z Flip 4」と「Galaxy Z Fold 4」では、しっかりとこの問題に対処してくれたようだ。
Galaxy Z Flip 4は、バッテリー容量が増加しており(3,700mAh)と高速充電(25W)を搭載し、どちらのデバイスも電力効率で評判の良いSnapdragon 8+ Gen 1プロセッサを搭載することで、バッテリー持続時間の改善が見られている。
YouTuberのTechDroider氏が公開したビデオでは、Galaxy Z Flip 4とGalaxy Z Fold 4(4,400mAh)について、他の同クラスのデバイスとバッテリー持続時間の比較について検証を行っている。
比較されたのは以下のデバイスだ。
- Samsung Galaxy Z Flip 4(3,700mAh)
- Samsung Galaxy Z Fold 4(4,400mAh)
- Xiaomi 12 Ultra(4,860mAh)
- Apple iPhone 13 Pro Max(4,352mAh)
- Samsung Galaxy S22 Ultra(5,000mAh)
- OnePlus 10 Pro(5,000mAh)
テストの結果、意外なことに、Galaxy Z Flip 4とGalaxy Z Fold 4は、Galaxy S22 Ultraよりもバッテリー容量が少ないにもかかわらず、バッテリー持続時間がGalaxy S22 Ultraを上回っていた。
ゲーム、ウェブブラウジング、ソーシャルメディアアプリを通じたテストでは、Galaxy S22 Ultraが最初にバッテリー切れを起こしている。結果は以下の通りだ。
バッテリー持続時間 | 動作時最高温度 | |
---|---|---|
Samsung Galaxy Z Flip 4(3,700mAh) | 9時間4分 | 42℃ |
Samsung Galaxy Z Fold 4(4,400mAh) | 9時間18分 | 39.7℃ |
Xiaomi 12 Ultra(4,860mAh) | 9時間38分 | 44.1℃ |
Apple iPhone 13 Pro Max(4,352mAh) | 10時間35分 | 40.5℃ |
Samsung Galaxy S22 Ultra(5,000mAh) | 8時間56分 | 50.4℃ |
OnePlus 10 Pro(5,000mAh) | 9時間19分 | 45.1℃ |
結果を見ると、Galaxy S22 Ultraがバッテリー持続時間も動作時最高温度もワースト1と言う不名誉な結果になっている。これは、評判の悪いQualcommのSnapdragon 8 Gen 1を搭載しているからだと思われるが、そう考えると、これよりも評判の悪いExynos 2200搭載モデルはこれより更に悪い結果になるのかと思うと、日本でExynosモデルが販売されないのは朗報と言うほかない。
今回テストした7つのデバイスでは、やはり新しいQualcommのSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しているデバイス(Galaxy Z Flip 4、Galaxy Z Fold4、Xiaomi 12 Ultra)が健闘している。これは、新しいSnapdragon 8+ Gen 1チップセットがSnapdragon 8 Gen 1と比べていかに電力効率が高いかを示している。TSMCの4nmプロセスは、Samsung Foundryの4nmプロセスよりもはるかに優れているようだ。
しかしそれ以上に驚くべきは、やはりiPhone 13 Pro Maxのバッテリー持続時間だろう。その他のデバイスに比べてバッテリー容量が優れているわけでもないのに、バッテリー持続時間が1時間以上も多く、動作温度も最低だったGalaxy Z Fold 4から0.8℃高かっただけということで、改めてiPhone 13シリーズに搭載されているA15チップの優秀さが際立つ結果となっている。
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