発表の直前まで多くの噂とリークが続いていたSamsungの新たな折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Z Fold 4」がついに発表された。正直情報は既に出尽くしてしまった感もあるが、着実な進化が感じられる内容は、これから購入を考えているユーザーにとって安心感のあるものだろう。

デザインは前モデルを踏襲、細かい部分でアップグレードを実施

今回、Samsungは堅実なアップデートに終始している。評判の悪くないGalaxy Z Fold 3で築いた信頼から逸脱しないことにしたのだ。むしろそうしなければ誰も期待しなかった物ができあがった可能性もある。

ディスプレイは、アスペクト比21.6:18の7.6インチメインディスプレイを採用している。また、最大120Hzの可変リフレッシュレート対応だ。Samsungは、これをDynamic AMOLED 2Xと呼び、解像度は2176 x 1812ピクセルで、ディスプレイの幅を小さくし、少し高くしている。画素密度は374PPIで、HDR10+に対応。また、内側ディスプレイには、アンダーディスプレイカメラが搭載されている。外部ディスプレイは、6.2インチでアスペクト比23.1：9、解像度2316×904ピクセルと変化はない。また、外部ディスプレイも120Hzのリフレッシュレート対応だ。Samsungは、Galaxy Z Fold 4のヒンジを、前モデルと比較して更に補強しているとのことだ。

同社によると、ヒンジが20万回以上の開閉テストに耐え、その後も全く損傷が見られなかったとのことだ。ディスプレイには超薄型ガラスを採用し、ダメージやスクラッチに対する抵抗力を高めている。

また、Galaxy Z Fold 4の厚さは、展開時で6.3mm、折りたたみ時で14.2mmとなる。重量は263gだ。また、IPX8の防水仕様も備えている。また、電源ボタンを兼ねた指紋センサーがサイドに搭載されている。

Galaxy Z Fold 4と生産性

Samsungはこれまで折りたたみ式スマートフォンがラップトップや生産性のためのデバイスとして役立つことを実証しようとしてきた。Galaxy Z Fold 4で、Samsungは、多くの人がノートパソコンの必要性を感じないほど生産性を向上させられると考えているようだ。このデバイスは、フレックスモードに折りたたむことができ、ノートパソコンに近いレイアウトになる。折りたたみ画面には最大3つのウィンドウを開くことができ、指先からあらゆるものにアクセスすることができる。

内部スペックについて、Galaxy Z Fold 4は、最大3.2GHzとなるSnapdragon 8+ Gen 1チップセットを採用している。Exynosモデルはないようだ。また、RAMは12GB、ストレージは512GBを搭載している。更に、いくつかの地域では1TBモデルも展開されるとのことだ。

バッテリー容量は4,400 mAhと、前世代から変更されていないが、最新のSnapdragonチップ採用により高効率化が進んだことで、実際の使用可能時間は延びているようだ。充電速度は進化がなく、25Wの高速有線充電、およびワイヤレス充電の15Wに対応となっている。

Galaxy Z Fold 4はカメラが大幅にアップグレードされ、全体的な性能が向上している

カメラに関して、Galaxy Z Fold 4は背面にトリプルカメラを搭載している。メインカメラは光学式手ブレ補正と絞りF1.8、デュアルピクセルオートフォーカス付きの5000万画素センサーとなり、前モデルから大きく進化している。ウルトラワイドセンサーは、1200万画素、F2.2のレンズとオートフォーカスを備えており、非常に美しいマクロ撮影が可能だ。また、光学3倍望遠が可能な、1000万画素センサーの望遠カメラも搭載されている。また、アンダーディスプレイのインカメラは400万画素のセンサーで、開口部はF1.8、固定焦点となっている。

価格と発売時期

Galaxy Z Fold 4にはいくつかのバリエーションがあり、最も安価なものはRAM12GB/256GBのものだ。

• RAM12GB/256GB：1,799.99ドル
• RAM12GB/512GB。
• RAM12GB/1TB

Galaxy Z Fold 4は米国を始めとした地域では本日から予約が開始。日本ではまだアナウンスがない。カラーはグレーグリーン、ベージュ、ファントムブラックの3色となる。

Galaxy Z Fold 4の詳細なスペック

Galaxy Z Fold 4のスペックは以下の通りだ。