Intelは、本日新たなディスクリートGPU「A 770」を発表したが、この新たなグラフィックスカードが発売されることを待たずして、同社が開発中だったアップスケーリングテクノロジー「XeSS」がゲーム『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(Shadow of the Tomb Raider)』に搭載され、すでにGithubで公開されていることが明らかになった。
Intelがハイエンドデスクトップ向けArc GPUを出荷する前にXeSSが利用可能になったということで、このニュースは驚きを持って迎えられた。
『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』は、XeSSをサポートする最初のゲームとして知られている。パッチは本日リリースされ、Steamのリリースノートでもその内容が確認出来る。
スーパーサンプリング、またはアップスケーリングは、GPUの処理不可を下げるために、ゲームを低解像度版で実行し、ディープラーニングAIを使って、解像度を擬似的に上げ、隙間を埋め、エッジを滑らかにすることで、あたかも高いネイティブ解像度で実行しているかのように見せる技術だ。NVIDIAのDLSSは、このアップスケーリングテクノロジーも有名な例であり、同社は先週、新しい4000シリーズカードとともにDLSS 3を発表した。NVIDIAの主要な競合相手であるAMDは、独自のアップスケーリング技術であるFSR 2.0をリリースし、オープンソース化している。
Intel XeSSはArc GPUだけでなく、AMD Radeon GPUやNVIDIA GeForce GPUにも対応している。この技術は、すでにCapFrameXがSoTRでRadeon RX 6800XT GPUを使用して動作確認を行い、テストを行っている。
約束通り、IntelはXeSS 1.0をGitHubで公開した。見たところ、XeSSの全コードはまだオープンソース化されておらず、SDKの初期リリースに過ぎない。
SDKとDLLライブラリのリリースにより、DLSS2.0/FSR2.0のようにゲーム間で技術を移植できるかどうか、モッダーが確認できるようになることが期待される。
また、対応しているのはまだ『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』のみだが、Intelは、Hitman 3、Gotham Knights、Chivalry II などの他の人気ゲームのサポートを約束している。
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