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米新興企業「Universal Hydrogen」最大級の水素エンジン搭載航空機の試験飛行に成功

Universal Hydrogenが、水素燃料電池を搭載した40人乗りの旅客機の飛行実験に成功した。同社は、ワシントン州のグラント・カウンティ国際空港から、主に水素燃料で15分間飛行させ、高度3,500MSLに達したとしている。

ロサンゼルスに拠点を置くこの新興企業は、既存の航空機(ATR 72)のパワートレインを変更し、2つのタービンモーターのうち1つを水素燃料電池の電気エンジンに置き換えた。その結果、パイロットは飛行中、従来のエンジンの使用を最小限に抑えることができるようになった。

Universal Hydrogenは、航空業界における脱炭素化によって、パリ協定を達成することを計画している。航空業界の脱炭素化については、英国を拠点とする新興企業ZeroAviaがは、一部を水素燃料電池で飛行するように改造した19人乗りのDornier 228テストベッド機の初飛行を終えている

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(Credit: Universal Hydrogen)

後付け変換キットによる水素航空機化

Universal Hydrogenでは、ATR72やDe Havilland Canada Dash-8に始まる既存の地域航空機を水素で飛行できるように改造するための完全なソリューションを顧客に提供している。

ターボプロップエンジンは、Plug Power社のProGen燃料電池を航空用に特別に改良した燃料電池電気モーターに置き換えられている。「この設計のユニークな点は、パワートレインにバッテリーを使用せず、燃料電池で電気モーターを直接駆動することで、重量とコストを大幅に削減していることです」と、プレスリリースで述べている。

後付け変換キットの利点は、新品の飛行機を開発する必要がないことにある。Universal Hydrogen社の共同設立者兼CEOであるPaul Eremenko氏は、「水素燃料は、既存の貨物ネットワークや空港の荷役機器と互換性のあるモジュラーカプセルを使用しており、世界中のすべての空港を水素対応にすることができます」と述べている。

「既存の航空機の改造ソリューションと、地域航空会社に直接提供する燃料サービスの両方を提供することで、2025年までにゼロエミッションで旅客サービスを開始し、その直後に貨物サービスを開始する」と、同社はWebサイトにて述べている。

最終的な認定を取得するための 2 年間のロードマップ

Universal Hydrogenは、Connect AirlinesおよびAmelia Airlinesと共同で、連邦航空局の特別耐空証明書を取得するための試験を実施した。同社によると、この試験は、2025年に完了する予定の2年間の飛行試験キャンペーンの最初のもので、水素で動くように改造したATR 72リージョナル航空機の旅客サービス開始を目指すという。

「私たちは北米初のゼロエミッション航空会社になることを約束しました。太陽の光だけで作ることができ、水しか排出しない水素を使ったこの歴史的なフライトは、私たちの旅の重要なマイルストーンです」とConnect AirlinesのCEO、John Thomas氏は述べている。

Universal Hydrogenは世界16社の顧客から247機以上の改造を受注しているとしている。その総額は、最初の10年間で、改造に10億ドル以上、水素燃料サービスに約20億ドルと見積もられている。


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