セバスチャン・マイヤー(Sebastien Meyer)とアルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)が手がけるフランスのファッションブランド「COPERNI(コペルニ)」は、パリファッションウィーク2023春夏コレクションのランウェイショーにて、スーパーモデルのBella Hadid(ベラ・ハディッド)に「スプレードレス」を着用させ、話題をさらった。
Source
- Vogue Magazine: A spray-on dress and a solid gold bag: Coperni goes after Gen Z with novelty and fun
- The New York Times: A Spray-on Dress Caused a Ruckus in Paris
このドレスは、マイヤー氏のテクノロジーへのこだわりから生まれたコンセプトで、「衣服の製作過程」をショーにそのまま持ち込むものだという。
白いTバックショーツ姿のみという、ほぼ裸の姿で現れたハディッド氏の身体に、集まったスタッフが白いスプレーを吹き付けると、みるみるうちに硬化していき、布のような素材へと変化していった。その後、チームが硬化したドレスをカットしたり、調整すると、サイドに深いスリットの入ったタイトなドレスへと変貌し、フィナーレを飾った。
このスプレーは、スペインのファッションデザイナーで科学者のManel Torres(マネル・トレス)氏が設立したFabrican社が開発した液体で、スプレーすると体温で蒸発して綿や合成繊維だけが残り、身体にピッタリとくっつき、ジャージのような生地のドレスになるという代物だ。また、剥がすと再び溶液に溶かして再利用できるという。
まさに魔法のような展開に、関係者のみならず、ネット上でも賞賛の嵐となっている。ショーの様子は下の動画からどうぞ(一部センシティブな内容を含みます)
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