先日お伝えした、LEGO GroupとEpic Gamesが、「子供に優しいメタバース」を作成するために締結したパートナーシップだが、これに付随して、Sony GroupとLEGO Groupがそれぞれ10億ドル(1,240億円)をEpic Gamesに投資していることが分かった。
Sony Groupと、LEGO Groupを運営する持株投資会社KIRKBIは、Epic Gamesにそれぞれ10億ドルを出資するという。Sonyは既にEpic Gamesに数年に渡り4億5千万ドル(約500億円)を投資しているが、今回新たに投資を行う形だ。
この投資は、先週発表されたLEGOとEpicのパートナーシップの一環として行われる。Epicによると、両社は協力して「あらゆる年齢の子供たちが一緒に楽しめる、没入型で創造性を刺激し、魅力的なデジタル体験を構築する」とのことだ。
EpicとLEGOは、子供に焦点を当てたメタバースを作成するようだ。この子供中心のメタバースは、現在発表されている中では初めての試みとされる。これまでのところ詳細はまだ出ていないが、子供のおもちゃやビデオゲームでのLEGOの実績と、Epic が 16 歳未満の子供向けの安全で適切なデジタル体験の構築に注力するグループ SuperAwesome を買収したことを考えると、このパートナーシップからどのような成果が得られるかは興味深い
Sony Group CEOの吉田憲一郎氏は、「クリエイターとユーザーが時間を共有する空間であるメタバース分野において、Epicに出資し、関係を深めることができることを大変嬉しく思っています。また、Epicの強力なゲームエンジンをはじめとするノウハウとソニーの技術を組み合わせることで、スポーツにおける新しいデジタルファン体験の開発やバーチャルプロダクションの取り組みなど、様々な取り組みを加速させることができると確信しています。」 と述べている。
KIRKBIのCEOであるSøren Thorup Sørensen氏は、「我々の投資の一部は、我々や我々の子供たちが生きていく未来の世界に影響を与えると考えられるトレンドに焦点を当てています。今回の投資は、デジタルプレイの世界への関与を加速させるものであり、Epic Gamesが未来のメタバースに向けて長期的に注力し、継続的な成長の旅をサポートするために投資することを嬉しく思います。」とコメントしている。
Epic GamesのCEOであるTim Sweeneyは、「Epicは『エンターテイメントの未来』のために『我々のビジョンを共有する』パートナーを必要としており、そうした企業にはソニーとレゴが含まれる」と述べている。加えて「この投資により、メタバースを構築し、プレイヤーが友人と楽しみ、ブランドがクリエイティブで没入感のある体験を構築し、クリエイターがコミュニティを構築して繁栄できるような空間を作るための作業が加速されます」とのことだ。
今回の新たな20億ドルの投資により、Epic Gamesの評価額は315億ドルに達すると見られている。
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