イギリスの競争・市場庁(Competitionand Markets Authority:CMA)は4月13日、Sony Interactive Entertainment Network Europe Limited(以下、SIE)およびNintendo of Europe(以下、任天堂)と、オンラインゲームサービスのサブスクリプションに関する支払い方式の改善に同意したことを発表した。
今回対象となるオンラインゲームサービスは「PlayStation Plus」や「Nintendo Switch Online」などのプラットフォーマーが提供するサブスクリプションサービスだ。現在、これらのサブスクリプションサービスはユーザー側が自発的に契約を終了するまで、無期限かつ自動的に課金が継続されるようになっているが、CMAは、ユーザーがサービスを不要に感じ、利用しなくなった後も、自動継続で利用料を支払い続ける可能性があることに懸念を示していた。
これに関して、SIEおよび任天堂はこの懸念を払拭するために、それぞれ対策を講じるとした。
SIEは、PlayStation Plusを長期間使用していないが、支払いを続けているユーザーを保護するための措置を講じることに同意。今後は支払いを停止する方法を連絡し、当該サービスを引き続き利用しない場合は支払いを停止するようになる。
一方の任天堂は、Nintendo Switch Onlineのデフォルト設定として、契約を自動更新しないように変更した。
なお、Microsoftについては、既に2022年1月の段階でCMAからの調査が行われており、その後、調査に応える形でXbox LiveゴールドおよびXbox Game PassについてSIEと同様に長期間利用していない契約者に対して連絡を行い、サービスの利用がない場合は支払いを停止するように変更が行われている。
今回発表されたこれらの取り組みはイギリス国内での話だが、世界的にサービスを展開しているSIEや任天堂のポリシーに大きな影響を与えることが考えられる。イギリス国内に留まらず、EUやアメリカ、日本にも今回の変更が適用されるかもしれない。
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