今週いよいよ始まるCES 2023での発表に先立ち、Samsungはいくつかの事前情報を公開した。その中で、最も衝撃的で、人々の興味を惹かずにはいられないのが、今回ご紹介する「Samsung Odyssey Neo G9」ゲーミングPCモニターだろう。この巨大な1000R曲面57インチディスプレイは、アスペクト比は32:9で8K 7,680×2,160解像度の画面を持つという。つまり、これ1台で2つのUHD画面に相当する情報を表示出来るという、驚くべきものだ。
このスペックは、Samsungが昨年発表した巨大な55インチモニター「Samsung Odyssey Ark」と比較しても圧倒的に巨大な物だ。Odyssey Arkは、55インチの4Kモニターを曲げただけの代物だったので、それに比べると実用的な観点からは意外と今回のOdyssey Neo G9の方が勝るかも知れない。
このOdyssey Neo G9は、AMDのRX 7900GPUの発表の席で予告された物だったが、その席では「初の8Kモニターが登場する」とだけ明かされており、具体的な製品の形やスペックなどは明らかになっていなかった。8K解像度の使い方で、まさかここまでのアスペクト比(32:9)の物を出してくるとは予想していなかったが、没入感という面で言えばありだろう。Samsungは、初のデュアルUHDミニLEDモニターだとしている。
量子型ミニLED技術を採用し、コントラスト比は1,000,000:1を実現。また、HDR 1000に対応し、さらに光を吸収して映り込みを抑えるマットディスプレイを搭載している。Neo G9は、240Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度を持つことから、高性能なゲーム用として有力な選択肢になるかもしれない。また、Samsungによると、DisplayPort 2.1接続を備えた初のゲーミングモニターでもあり、DSC(Display Stream Compression)により、歪みのない情報伝達が可能となっている。価格も含め、詳細は後日明らかにされるとのことだ。
同時にSamsungは49インチの「Odyssey OLED G9」も発表した。1800Rの湾曲型有機ELディスプレイは、量子ドット技術による有機ELを採用し、1,000,000:1のコントラスト比を実現、より深い黒を表現できるほか、アスペクト比32:9、リフレッシュレート240Hzを実現している。また、このモニターには、Samsungのスマートテレビに搭載されているNetflix、Prime Videoなどの同社の一連のアプリとともに、様々なゲームストリーミングサービスに対応したSamsung Game Hubが搭載される予定だ。
また、どちらもポート類は、どちらもMini DisplayPort、Micro HDMI 2.1、最大65WのUSB-C充電にも対応している。
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