Samsung Electronicsが、「汎用人工知能(AGI)」開発に繋がる次世代AI半導体開発のため、シリコンバレーに新たな半導体開発組織「AGI Computing Lab」を設立した事が韓国メディアによって報じられている。
ここ最近のAIブームの中、ソフトウェア面での開発だけではなく、ハードウェア面での競争にも火が付いてきており、各社がNVIDIAの独占を崩すため、GoogleやMicrosoft、Metaを初めとしたAIプロバイダも様々な取り組みを表明している。最近では、OpenAIがチップ企業を買収する可能性や、日本のSoftBankもAI半導体の開発に向けて資金を集めている事が報じられるなど、今後AI半導体の派遣を巡る戦いは一層の激しさを増しそうだ。
AGIの実現にはまだまだ大きなハードルがあるだけでなく、そもそもそれが可能かどうかさえ不透明ではあるが、Samsungはこの技術の可能性に賭け、そのための半導体開発のためだけに新部門を設立するようだ。
Samsungは現地で「マイクロアーキテクチャ」の主任開発者など中核人材の採用を進めており、組織を拡大している。これまでSamsungは、AI半導体の頭脳を担うコアチップではなく、高帯域幅メモリ(HBM)など演算を支援するメモリ半導体を中心に市場に対応してきたが、今回、メモリを越えてAGIチップの開発に本格的に乗り出したのは、AI市場での更なる野心の表れだろう。
Samsungは、どのような種類のチップが登場する可能性があるかは明らかにしていないが、AGIの開発に貢献するコンピューティングパワーを持つことは間違いないだろう。
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