Samsungは、2022年第4四半期および2022年度の業績を発表し、2021年第4四半期と比較して利益が69%もの急落に見舞われた事が明らかになった。稼ぎ頭である同社の半導体チップ部門とスマートフォン部門ですらも業績が悪化している。だが、同社は投資を削減する予定はないと言う。
2022年第4四半期の売上高は70兆5000億ウォン(約573億ドル)で、2021年第4四半期から8%減少した。そして、第4四半期の利益は前年同期比69%減の4兆3000億ウォン(約35億ドル)に落ち込んだ。これは、2014年第3四半期までさかのぼると、8年ぶりの低水準である。
Samsung Electoronicsは、あらゆる電子機器と、それらの機器に搭載されるあらゆる部品 – 電話、タブレット、テレビ、ノートパソコン、メモリーチップ、SoC、ディスプレイ、カメラセンサー、バッテリー – を作っているので、同社の収益は常に一般経済の行く末に左右される。
Samsungは、「第4四半期は世界的な景気減速の中で需要が低迷し、事業環境が大きく悪化した。」「メモリー事業は、価格下落や顧客の在庫調整が続き、収益が大幅に減少した。システムLSIビジネス(Exynos部門)も、業界内の在庫調整により主要製品の販売が重荷となり、収益が減少した。」と、述べている。
メモリ以外にも、同社はスマートフォンの需要が減少していると指摘し、その低迷は自社ブランドのGalaxy部門と、ほとんどのスマートフォンにディスプレイを提供しているディスプレイ部門の双方を直撃した。
だが、Samsungは決算説明会で、半導体チップやスマートフォン、テレビなどのモバイル機器の需要が低迷しているにもかかわらず、投資を減らさないことを再確認した。「裏を返せば、これは我々が将来に備えるための絶好の機会です。」と、述べている。同社は、中長期的な需要に対応するために必要なインフラ投資を継続的に行う事、半導体チップ製造工場のクリーンルームへの投資も予定している事を明らかにした。
Samsungは、2023年の投資額は2022年の数字と同程度になるとしている。同社の投資計画については、チップのライバルであるMicronとSK hynixが、供給過剰とメモリーチップの需要急減に対処するためにとった措置について、同様の措置を取るのかとの質問があった。Samsungは、チップの研究開発への総支出は2022年に比べて増加すると述べた。同社は、「プロセス技術の競争力を強化し、早期にプロセス技術を安定させるためにチップ研究開発への投資を増やす。」と、述べている。
第4四半期は大打撃を受けたものの、同社は2022年に過去最高の売上高を記録している。ファウンドリー事業は第4四半期に過去最高の収益を上げ、テレビの販売も伸びている。
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