Samsungは、9月2日にベルリンで開催されるIFA 2022ショーで発表する、初の有機ELゲーミングモニター「Samsung Odyssey OLED G8 Gaming Monitor(G85SB)」を発表した。本製品は、アスペクト比21:9、解像度3,440×1,440の曲面型超薄型34インチモニターとなる。
同社はまだ完全なスペックを明らかにしていないが、Odyssey OLED G8は最大リフレッシュレート175Hz、応答速度0.1ms、最薄部3.9mm(0.15インチ)となる、このモニターの特徴をいくつか強調している。また、VESA DisplayHDR 400 True Black認証を取得し、DCI-P3色域を99.3%カバーしている。
34インチの曲面パネルは曲率1800Rで、量子ドット(QD)と有機EL技術をミックスした、Samsungの「QD-OLED」を採用。鮮やかな発色と、有機ELが得意とする高速応答、緻密で濃い黒を実現した。Samsungは、Odyssey OLED G8のコントラスト比を、OLEDディスプレイの個々のピクセル照明特性により、1,000,000:1であるとしている。同社は、この数値を「無限大に近い」コントラスト比と表現している。
Odyssey OLED G8は、ゲーミングモニターと言うことで、AMD FreeSync Premiumに対応していることを明らかにしているが、NVIDIA G-Sync対応については、本日のプレスリリースでは特に言及されていない。
また、Odyssey OLED G8はアンビエント/サラウンド照明を内蔵しており、この種のギミックが好みの場合はそれも魅力的だろう。Samsungによると、Odysseyに搭載されているCoreSync & Core Lighting+を今回のモニター用にアップグレードしたとのことだ。この照明は、画面上の動作と同期してより没入感を高めるなど、さまざまな効果を発揮することができる。
ゲーミングモニターとして分類されているが、Odyssey OLED G8はスマートTVスタイルの機能を多く備えており、Samsung Gaming Hubのおかげで、PCなしで人気のストリーミングサービス経由でゲームをプレイすることも可能だ。また、IoTハブが内蔵されているので、ユーザーはビデオをストリーミングしたり、スマートホームデバイスとのチェックイン/インタラクションを行うことも可能だ。これらのスタンドアロンストリーミング機能のために、何らかのEthernet/Wi-Fiネットワークが内蔵されているはずだが、それについての詳細は不明だ。
このモニターにはMicro HDMI(2.1)、Mini DP(1.3)、USB-Cポートを搭載している。また、2つの5Wスピーカーを搭載しており、傾きと高さ調節が可能なスタンドが付属している。
Samsungによると、Odyssey OLED G8は2022年第4四半期から世界中で発売される予定とのこと。具体的な日付や価格は明らかにされていない。
2022年第3四半期は、有機ELゲーミングモニターがいよいよ本格的に普及する四半期となりそうだ。
既に発表されている、42インチのLG LX3、45インチのLG UltraGearゲーミングモニター、45インチのCorsair Xeneon Flex 45WQHD240 OLEDなど、多彩なラインナップがあり、IFA2022でのデビューが楽しみだ。
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