今年のApple製品で、一部である意味iPhone以上に話題になったiPad mini(第6世代)
1か月ほど使ってみて、実際にどこら辺が良かったのか、私なりに気に入ったポイントや、実際使ってみて「ここが残念!」というポイントをまとめてみた。
実は購入を迷った発表当初
先日発売されたAppleの「iPad mini 第6世代」(以下 iPad mini 6)だが、実は正直なところ、当初は購入を迷った経緯がある。その前の年にiPad Air買ったため、タブレットばかりあってもそんなに使わないだろうと思ったからだ。
実際の所、去年iPad Airを買ってはみたけれども、結局家の中ではiPhone 13 Pro Maxの画面のサイズ感がちょっとした動画を見るときにも使い勝手が良く、ちょっと調べ物をする時も、結局iMacやPCを使うことが多く、意外と家の中でタブレットを使うことが少なかったかのだ。
だが、悩んだ末にiPad mini 6を購入し、実際使ってみたら、これが「最高」だった。
触れてみて初めて分かるiPad mini 6の魅力
実際に1ヶ月ほど使ってみて、使えば使うほどいい製品だと感じる、まるでスルメの様な魅力あるiPad mini 6だが、その魅力が一体何なのかそこら辺を以下にまとめてみた。
8.3インチという絶妙なサイズ感で気軽に持ち運べる
iPad mini最大の魅力は、この8.3インチというそのサイズに尽きると思う。
この8インチというサイズ。中途半端に思われるかも知れないが、実はこのサイズが片手で使うのに絶妙なのだ。サイズ的には小説の単行本などと同じくらいの大きさと言えばイメージが湧きやすいかと思う。もちろんあれより断然薄い。
10インチのiPadは、確かに画面は大きく、情報量が多いのはいいのだが、、使う時に「よし使うぞ」みたいな、ちょっとした「覚悟」が必要になる。それこそ、ちゃんとソファや椅子に座って、両手で持ちながら使うのが、私がいつもiPadを使うときのスタイルだ。つまり、iPadを使うときは、それ以外には何もしないという、それだけの時間を確保しなければならない。その為、日々の生活で中々ゆっくりとした時間を確保できない事が多い時は、中々使う機会がなかったのだ。
それに比べてこのiPad miniの8インチサイズは片手でも楽々持てるサイズ感からなのか、そういう心理的な障壁がなく、生活の中で意識せず気軽に使うことが出来ている。それゆえに「何かをしながら使う」という機会が多くなり、積極的な利用へと繋がったというわけだ。
私の場合、通勤途中の読書はもっぱらKindleよりもこっちを使うことが多くなったのもあるが、毎日の家事という退屈なルーティンワークのお供に、例えば洗濯物を干しながらYouTubeを見るといったような感じで、最近はこのiPad miniが大活躍してくれている。
最新のiPhoneと同じSoC「A15 Bionic」を搭載して動作がサクサク
今までのiPad miniは、発表されたばかりの最新SoCが載ることはなく、大体が一世代前だったり、SoC発表から半年経って搭載される感じで、性能的には「最新」ではなかった訳だが、今回のiPad miniは正真正銘の「最新チップ搭載」となっている。最新iPhoneと同時発表で最新のiPhoneと同じ最新のSoCが載っており、あらゆる動作がサクサクな上、最新のゲームも難なくプレイする事が出来ている。
実際に人気の最新3Dゲーム「原神」をプレイしてみたが、動きが引っかかる事もなく、スイスイ快適にプレイできた。ベンチマークで見ればお分かり頂けるように、最新のフラグシップAndroidスマートフォンよりもスペックが高いのだから驚きだ。
8.3インチと、任天堂スイッチよりも大きく見やすい画面で最新ゲームもサクサク遊べるとあって、ゲーム用途で買うというのも、選択肢としてはかなり良いのではないだろうか。
USB-C対応で使い勝手が大きく広がる
iPad miniもついにLightningポートを卒業し、USB Type-Cポート採用となった。
多くのデバイスがUSB Type-Cに切り替わってきているのもあり、iPadも本体充電がUSB Type-Cケーブルで出来ると、ケーブルの使い回しが出来るので、荷物を減らせて使い勝手が良くなるというのは思いのほか大きなメリット。
また、USB Type-Cポートを備えているミラーレスカメラなどであれば、直接USB Type-CケーブルでカメラとiPad miniを接続して画像を転送できるので、これも大きい。Lightningケーブルでも出来なくはないが、480Mbpsで今となっては転送速度がちょっと遅いのが難点。
それに比べて、iPad mini 6はUSB 3.1 Gen 1対応なので、転送速度が5Gbpsと、10倍以上になっている。高解像度の画像はもちろん、動画もサクサク送れる。
私は今CanonのEOS R5をメインで使っているが、高解像度機なので写真1枚あたりデータが20-40MB(データ形式によって違います)あり、iPhoneや前のiPadと接続して転送する際はLightningケーブルでの接続だと表示されるまでに時間がかかったり、転送時に結構待ったりでストレスがたまるが、USB Type-C接続のiPad miniで試したところ、かなり快適に使うことができた。こういった地味なスペックアップも満足度が高いポイントだ。
iPad mini 6を実際に使って感じた残念なところ
バッテリーもちはあまり良くない
iPad mini 6 (2021) | iPad Air 4 (2020) | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 5,174mAh | 7,667mAh |
Webブラウジング時間 | 10時間 | 10時間 |
公称値ではiPad Airとバッテリーのもちは変わらないみたいだが、体感としては短く感じられる。特に、ゲームや画像加工などの負荷の高い作業をしているときは結構グングンとバッテリー残量が減っていくのが肌で感じられるレベルだ。
Face IDが欲しかった
新しくなったTouch IDだが、サイドボタンと併用と言うこともあり、ロック解除しようとしてスリープさせちゃったり、Touch IDで指紋を認識した後にロック解除するのに結局画面を下から上にスライドしないといけなかったり、ロック解除がFace IDに比べるとちょっと遅かったりと、プチストレスなので、Face IDがあれば最高だったのにとは思う。
ディスプレイのリフレッシュレートが低い
普段使っているiPhoneが120Hzの高速表示対応「Pro Motionディスプレイ」搭載の13 Pro Maxであることからか、iPad mini 6の60Hz表示のディスプレイはちょっとスムーズさに欠けるように感じることがある。(そこまで気にする物でもないが)
また、Apple Pencilを使って細かな絵を描いたり、反射神経を求められるゲームをやる際などは、「Proディスプレイ」搭載のiPad ProやiPhone 13 Proシリーズを使った方が違和感なく使えるかと思う。
ちなみに、筆者のデバイスに関しては一部で問題になっている「ゼリースクロール」は起こっていない。個体差があるのだろうか?
iPad mini 6 がオススメ出来る人、オススメ出来ない人
最後に、iPad mini 6 がオススメ出来る人、オススメ出来ない人を簡単にまとめておく。
オススメ出来る人
- 気軽に日常使い出来るタブレットが欲しい人
- 小さいけどパワーのあるタブレットが欲しい人
- タブレットは欲しいけど、そこまで大きいのはいらないよって言う人
- カーナビ代わりに使いたい人
- 最新ゲームもサクサク遊びたい人
オススメ出来ない人
- ノートパソコンの代わりに使いたい人
- イラスト描き等の繊細な作業に使う人
- 最新のFPSゲームなど反射神経を求められるゲームを真剣にプレイする人
仕事でガッツリ使うよりは、生活のあらゆる場面で気軽に使えるタブレットという位置づけなのかなと個人的には感じた。
なくても今まで特に不便は感じなかったが、実際使ってみて本当に買って良かったと感じる位に今では生活に溶け込んでいる。
「日々の生活をちょっと豊かにしてくれる」そんな存在のタブレットではないだろうか。
iPad mini 6レビューのまとめ
去年iPad Air4を買ったはいいけれども、結局家の中ではiPhoneやPC等を使うために使うことも少なく、重いので外で持ち歩くこともあまりなくと言うことで、最終的には子供が家で使う用になってしまっている。
iPad mini 6は、家の中でiPhoneやPCを使う機会が減るくらいに大活躍してくれている程、使う機会が多い製品となった。
先日、旅行に行った際にも持って行ったが、ミラーレスカメラで撮った写真をその日の夜にホテルで現像して、すぐに家族に共有する事ができた。(iPhoneでも出来なくはなかったが、画面の大きさや転送速度を考えると実用的ではなかったのでやったことはなかった。)
こんなことが出来るのも全て「小さくて軽いのに中身は最高クラスにパワフル」という、iPad mini 6だからこそではないだろうか。
タブレット買おうか迷っているけれど、使うか分からないからまだ買ったことがないという方こそ、この手軽なサイズ感のiPad mini 6を断然オススメする。
生活がちょっと豊かになる事間違いなし!この記事をご覧になって興味が湧いたら是非導入してみて欲しい!
評価:[review_stars 4.5/5]
ちょっとでも迷っているなら「絶対に買い!」
コメントを残す