2023年、世界的なスマートフォン市場全体の売上は引き続き減少傾向にある中で、プレミアムモデルのスマートフォン、特にiPhone 15 Proのような製品が新たな記録を打ち立て、前年比6%の成長を達成したことが報告されている。
スマートフォンの売上は数年にわたり全世界的に減少しているが、iPhone 15はこの傾向に逆らい、Appleの市場シェアは成長を続けている。しかし、Counterpoint Researchが発表した2023年の数字(第4四半期の暫定推計を含む)は、いわゆるプレミアム市場において異なる状況を示している。
「世界のプレミアムスマートフォン(卸売価格600ドル以上)市場の売上は、2023年に前年比6%増加し、新記録を達成する見込みです。プレミアムセグメントは、2023年の世界のスマートフォン市場売上の約4分の1、収益の60%を占めると予想されます」と、Counterpointは報告している。
グローバルな成長が報告されているものの、新たな記録が設定されるのは特に中国、インド、ラテンアメリカ、中東およびアフリカであるとCounterpointは指摘している。これらの中でも、インドは世界で最も成長が速いプレミアム市場とされている。
iPhoneを「プレミアム市場の圧倒的なリーダー」と評するCounterpointは、Appleの市場シェアが昨年減少したとも報告している。SamsungはS23シリーズや折りたたみ式スマートフォンで市場シェアを伸ばしており、Huaweiは中国で「復活」を遂げている。
「スマートフォン市場における消費者の購買パターンに変化が見られます。スマートフォンが持つ重要性を考慮すると、消費者は高品質なデバイスを長期間使用するために、より多くの費用を支払う意思があります」と、Counterpointのシニアアナリスト、Varun Mishra氏は述べている。
「最新かつ最高のフラッグシップモデルを所有することは、特に新興市場において多くの消費者にとってステータスシンボルとなっています。これらの市場では、中価格帯から直接プレミアム帯に飛びつく傾向があります。さらに、これらのデバイスはプロモーションシーズンやファイナンスオプションにより、ますます手頃な価格で入手可能になっています」と、Mishra氏は述べている。
それにもかかわらず、Counterpointは「ウルトラプレミアムセグメント」が成長を牽引しているとも報告している。具体的には、1000ドル以上のスマートフォンが「2023年のプレミアム市場全体の売上の3分の1以上を占めている」という。
プレミアムスマートフォンの6%の成長は、前年2022年の1%の増加とは対照的である。
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