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OpenAIとGoogleが年俸十数億円規模のトップAI研究者争奪戦を繰り広げる

OpenAIは、GoogleのトップAI研究者を年俸数百万~1000万ドル(数億~十数億円)規模の莫大な報酬で引き抜こうとしているようだ。この戦略は、同社の従業員株式販売が完了に近づき、評価額が800億ドル以上と3倍に増加する可能性がある中で見せ始めた動きとなる。

The Informationの報じた内容によると、OpenAIのリクルーターはGoogleのシニアAI研究者をターゲットにしており、年間500万ドルから1000万ドルの報酬パッケージを提案しているようだ。これらの報酬の大部分は株式で構成されている。OpenAIが狙いを定めているのは、Googleの次世代AIモデル「Gemini」の開発に携わる従業員のようだ。市場状況を受けて、OpenAIは一部の従業員にも昇給を行っている。

一方、GoogleもOpenAIの従業員に対して高給を提示してハイレベル研究者を引き抜いている。OpenAIとGoogleの両社は、どちらがより多くの計算リソースを持っているかを主張し合いながら、人材獲得のための激しい戦いを繰り広げているようだ。OpenAIの共同創業者でCEOのSam Altman氏は、Microsoftが来年にはより多くのAIチップを提供するまでは、Googleがマシンリソースの面では優位を保つと社内で述べている。

Microsoftは、NVIDIAのH100 GPUに対抗し、GoogleやAmazonと同様にAIハードウェア領域に参入するため、独自のAIチップ「Athena」を開発中と報じられている。このチップは、11月のIgnite開発者会議で発表される予定で、AI開発者向けのクラウドソリューションとして提供される可能性がある。また、Microsoftはこれ以外にもAMDと共同で次世代のAIチップ、MI300Xの開発にも取り組んでおり、これは第4四半期にリリースされる予定だ。

Googleは、少なくとも2015年以来、独自のAIチップであるTensor Processing Unit(TPU)を開発・使用している。TPUは、高容量・低精度の計算に特化しており、グラフィックス処理ユニット(GPU)と比較して、単位電力あたりの入出力操作が多いのが特徴である。Googleは、AlphaGo対李世ドルの囲碁ゲーム、Googleストリートビューのテキスト処理、Googleフォトなど、さまざまなアプリケーションでTPUを使用しており、現在のAIモデルのトレーニングにも利用している。2018年以降、TPUはGoogleのCloud TPUサービスを通じて第三者にも提供されている。AI全盛の時代において優位を保つべく、先日もTPUの最新版となる「TPU v5e」を発表し、AI処理能力を5倍以上に引き上げる等、積極的な投資を続けている。


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