HDTecnologiaによって、まだ発売されていないAMD Ryzen 9 7950X3D CPUの公式ゲーミングパフォーマンスベンチマークがリークされた。
AMD Ryzen 9 7950X3Dは、3D V-Cacheテクノロジーにより、合計144MBキャッシュ(64MB CCD、64MB V-Cache + 16MB L2)もの大容量キャッシュを搭載しつつ、ブーストクロックを基となった7950Xと同レベルにすることを実現した期待のフラッグシップチップだ。
AMDは内部でRyzen 9 7950X3Dを、Radeon RX 7900 XTXまたはNVIDIA RTX 4090の2つのGPUオプションでCore i9-13900Kと比較テストしている。また、新しい3D V-CacheのCPUは、キャッシュなしのオリジナルモデル(7950X)とも比較されている。
Radeon RX 7900 XTX GPUを搭載したRyzen 9 7950X3Dは、Core i9-13900Kと比較して、ゲームにおいて5.6%高速になっている。これは、1080pの解像度でゲームを選択した場合だ。両システムとも2x16GB DDR5-6000メモリを搭載していた。RTX 4090 GPUを搭載した場合、Ryzen 9 7950X3Dに6%、7950Xと比較して最大16%まで差が広がる。
レビューガイドでは、CPUの合成ベンチマークデータも公開されている。7zipやDolphinBenchではRyzenの勝利が確認できるようだが、Cinebench R23やGeekbenchではやはりIntel CPUが速いだろう。
そして、今回のベンチマークが、公式のデータである事には注目すべきだろう。つまり、特定のハードウェアに最適化されたゲームに焦点を当てる傾向があるということだ。マーケティングチームは、自社のハードウェアが、他社のものよりも高速であることを顧客にアピールするために、有利な条件を選択する傾向にあると言うことだ。
その結果としての上記の結果である。AMDの他のCPUが現在かなり安くなっているので、このような小さな性能差では、現在かなり安く販売されているIntel Core i9-13900KよりもRyzen 9を選ぶことには、そこまでメリットはないかも知れない。
Source
コメントを残す